2010年01月31日
フォートレス秘宝館その4
『FORTRESS フォートレス』
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのドナルド・アンダーソン(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
何だかんだでこの所連日アップが続いている秘宝館シリーズ…。好評なんだか無視されているのか良く分かりませんが、とりあえず第4回となる今回のお題はこちら!↓

▲『マルゼン KG9』
秘宝館のネタもとの宝庫とも言える当店スタッフ『たなっち二曹』の持ち物でございます。
秘宝館の題材としてはいささか新し過ぎる感も無きにしもあらずですが、この銃自体にノスタルジーを感じてしまうアナタは、間違いなくおっさんです…。

▲マルゼンのKG9シリーズは初代のカート式コッキングエアガンを皮切りに、フィクスドタイプ・セミオートガスガン、ブローバックガスガンと世代交代を重ねて参りましたが、コイツはブローバックモデル。

金属製のバレルジャケットとグラスファイバー樹脂製のグリップフレームの組み合わせが今見ても中々リアルです。
ちなみに実銃とマルゼン製を見分けるポイントが一つ。マルゼン製はバレルジャケットが少し長く、クーリングホール(冷却孔)が1列分多いんです。
若い方にはKG9と言われても『何やそれ?』ってなもんでしょうが、実銃はスェーデン製のセミオートピストルで、SMGのフィーリングを手軽に味わえる製品として販売されました。
セミオートオンリーながら作動システムは多くのSMGが採用するのと同様のオープンボルト方式。簡単にフルオート仕様に改造出来ることからストリートギャングのお兄様方に大好評を博してしまい、あえなく生産中止に追いやられました。
後継機としてクローズドボルト方式に改修されたTEC9も登場しましたが、こちらも犯罪事件に使用されることが多く、悪名高いコロンバイン高校無差別乱射事件でも犯人の手に握られてたりします。

とまあ、非常にでんぢゃらすな雰囲気の漂うKG9ですが、まかり間違ってもトイガンで人が死ぬようなことはありませんので、使い方を誤らなければ平和的に遊んで頂けます。
ブローバックガスガンとしてのKG9は、実銃と違ってフルオートオンリー仕様。しかもメチャクチャ調子がよく、片手撃ちするとマジでリコイルに振り回されます!

全弾発射後はボルトにストップが掛かり、射手に弾切れを知らせる機能も完備。面白いのは空撃ちも楽しめるよう、ボルトストップ機能をキャンセルするためのキャンセラー(というのかな?)が付属している事。
弾が無くとも、ゲップが出るくらいリコイルを堪能できます!
おもちゃとしては非常に面白い製品で、生産中止となったのが勿体無いくらい。今出しても充分売れるのではないでせうか…。
少なくとも小生は一丁ホスイです。
それではまた、秘宝館でお会いしましょう!
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのドナルド・アンダーソン(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
何だかんだでこの所連日アップが続いている秘宝館シリーズ…。好評なんだか無視されているのか良く分かりませんが、とりあえず第4回となる今回のお題はこちら!↓

▲『マルゼン KG9』
秘宝館のネタもとの宝庫とも言える当店スタッフ『たなっち二曹』の持ち物でございます。
秘宝館の題材としてはいささか新し過ぎる感も無きにしもあらずですが、この銃自体にノスタルジーを感じてしまうアナタは、間違いなくおっさんです…。

▲マルゼンのKG9シリーズは初代のカート式コッキングエアガンを皮切りに、フィクスドタイプ・セミオートガスガン、ブローバックガスガンと世代交代を重ねて参りましたが、コイツはブローバックモデル。

金属製のバレルジャケットとグラスファイバー樹脂製のグリップフレームの組み合わせが今見ても中々リアルです。
ちなみに実銃とマルゼン製を見分けるポイントが一つ。マルゼン製はバレルジャケットが少し長く、クーリングホール(冷却孔)が1列分多いんです。
若い方にはKG9と言われても『何やそれ?』ってなもんでしょうが、実銃はスェーデン製のセミオートピストルで、SMGのフィーリングを手軽に味わえる製品として販売されました。
セミオートオンリーながら作動システムは多くのSMGが採用するのと同様のオープンボルト方式。簡単にフルオート仕様に改造出来ることからストリートギャングのお兄様方に大好評を博してしまい、あえなく生産中止に追いやられました。
後継機としてクローズドボルト方式に改修されたTEC9も登場しましたが、こちらも犯罪事件に使用されることが多く、悪名高いコロンバイン高校無差別乱射事件でも犯人の手に握られてたりします。

とまあ、非常にでんぢゃらすな雰囲気の漂うKG9ですが、まかり間違ってもトイガンで人が死ぬようなことはありませんので、使い方を誤らなければ平和的に遊んで頂けます。
ブローバックガスガンとしてのKG9は、実銃と違ってフルオートオンリー仕様。しかもメチャクチャ調子がよく、片手撃ちするとマジでリコイルに振り回されます!

全弾発射後はボルトにストップが掛かり、射手に弾切れを知らせる機能も完備。面白いのは空撃ちも楽しめるよう、ボルトストップ機能をキャンセルするためのキャンセラー(というのかな?)が付属している事。
弾が無くとも、ゲップが出るくらいリコイルを堪能できます!
おもちゃとしては非常に面白い製品で、生産中止となったのが勿体無いくらい。今出しても充分売れるのではないでせうか…。
少なくとも小生は一丁ホスイです。
それではまた、秘宝館でお会いしましょう!
2010年01月31日
フォートレス秘宝館その3
『FORTRESS フォートレス』
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのデイビッド・オウ(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
ネタが無い時の強い味方(誰にとってだよ?)!『フォートレス秘宝館』のお時間がやって参りました。
第3回となる今回のお題はこちら!↓

▲『MGC H&K P7M13』
今は無きMGCがグロック17シリーズに続いてリリースしたガスブローバックガン2機種めの製品でした。

なんせ昔のブローバックガスガンなので、ホールドオープンした時にエジェクションポートから見える内部メカにはややげんなり致します。
トリガーを強制的にガク引きさせ、その勢いでバルブを開放すると言う、同社製グロックシリーズ同様の発射メカニズムを採用。トリガープルは異様に重く(と言うより固く)、射撃時にかなり銃がぶれるのが難点。
ただ、外観の再現性は今見ても非常にレベルが高く、リアルな雰囲気です。

▲マガジンもP7M13独特の上部が絞り込まれたような特殊形状が忠実に再現されております。
表面仕上げは防錆用の『ミルフィニッシュ』と呼ばれるコーティングで、同時期に発売されていたMGC製モデルガンのマガジンなどに多く採用されていました。


▲P7シリーズの最大の特徴がグリップ前部のスクイズコッカー。実銃ではこれを握りこむことでスライド内部のストライカー(撃針)がコッキングされ、発射準備が整います。
グリップから手を離せばそれだけでストライカーが安全位置まで戻り、暴発を防ぐと言う賢い安全機構です。
スライドリリースも兼ねており、ホールドオープン時に一度グリップから手を離し、握りなおすことで、スライドを閉鎖することが出来ます。
MGC製ガスガンでもこの機構を見事に再現!ただ、内部パーツの強度が結構ヘボいので、何度も遊んでいるとかなりの確度でぶっ壊れます!
小生もこれまで3回くらいこの部分を修理しております。
空のマガジンが入った状態で(つまりマガジンフォロアーが内部のスライドストップを押し上げている状態で)スライドを無理にリリースしようとすると、壊れる確率が高まるようです。
今でもMGC製P7を持っている方は、この点要注意!
はっきり言ってこのスクイズコッカーのせいでグリップが著しく握りにくくなっておりますが、いかにもドイツ製らしいメカメカしさに溢れたシステムが魅力の一丁…。ぜひ現在の技術でリメイクして欲しいものです。
出来ればKSC様あたりに、『P7M8』の方を…。
それではまた、秘宝館にてお会いしましょう!
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのデイビッド・オウ(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
ネタが無い時の強い味方(誰にとってだよ?)!『フォートレス秘宝館』のお時間がやって参りました。
第3回となる今回のお題はこちら!↓

▲『MGC H&K P7M13』
今は無きMGCがグロック17シリーズに続いてリリースしたガスブローバックガン2機種めの製品でした。

なんせ昔のブローバックガスガンなので、ホールドオープンした時にエジェクションポートから見える内部メカにはややげんなり致します。
トリガーを強制的にガク引きさせ、その勢いでバルブを開放すると言う、同社製グロックシリーズ同様の発射メカニズムを採用。トリガープルは異様に重く(と言うより固く)、射撃時にかなり銃がぶれるのが難点。
ただ、外観の再現性は今見ても非常にレベルが高く、リアルな雰囲気です。

▲マガジンもP7M13独特の上部が絞り込まれたような特殊形状が忠実に再現されております。
表面仕上げは防錆用の『ミルフィニッシュ』と呼ばれるコーティングで、同時期に発売されていたMGC製モデルガンのマガジンなどに多く採用されていました。


▲P7シリーズの最大の特徴がグリップ前部のスクイズコッカー。実銃ではこれを握りこむことでスライド内部のストライカー(撃針)がコッキングされ、発射準備が整います。
グリップから手を離せばそれだけでストライカーが安全位置まで戻り、暴発を防ぐと言う賢い安全機構です。
スライドリリースも兼ねており、ホールドオープン時に一度グリップから手を離し、握りなおすことで、スライドを閉鎖することが出来ます。
MGC製ガスガンでもこの機構を見事に再現!ただ、内部パーツの強度が結構ヘボいので、何度も遊んでいるとかなりの確度でぶっ壊れます!
小生もこれまで3回くらいこの部分を修理しております。
空のマガジンが入った状態で(つまりマガジンフォロアーが内部のスライドストップを押し上げている状態で)スライドを無理にリリースしようとすると、壊れる確率が高まるようです。
今でもMGC製P7を持っている方は、この点要注意!
はっきり言ってこのスクイズコッカーのせいでグリップが著しく握りにくくなっておりますが、いかにもドイツ製らしいメカメカしさに溢れたシステムが魅力の一丁…。ぜひ現在の技術でリメイクして欲しいものです。
出来ればKSC様あたりに、『P7M8』の方を…。
それではまた、秘宝館にてお会いしましょう!
2010年01月28日
FORTRESS秘宝館その2
『FORTRESS フォートレス』
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのハル・エメリッヒ(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
前回の秘宝館その1がどういうわけか好評を博してしまいましたので、味をしめてシリーズ化決定!
第2回のお題はこちらでございます↓

▲コクサイS&W M19 2.5inガスガン
リボルバーモデルガンの雄、コクサイが発売していたガスリボルバーであります。マイナーチェンジを加えながら、結構長い間作られ続けた同社のリボルバーシリーズの中でも、最初期の製品です。
驚くべきはそのシリンダー!

▲ご覧下さい、このスッコ抜けシリンダーを!! インサートなんぞ影も形もござんせん!
最初期型はこのような貫通シリンダータイプとなっていました。カートもフルサイズの357マグタイプで、恐ろしいことに実弾ベースのダミーカートもズッポリ入ってしまいます。
リアルさと言う点ではこの上ない製品でしたが、流石に自主規制で後期型のインサート入りシリンダー仕様に改修されてしまいました。さもありなん…。

実射性能はどうかと言うと…正直現在の目で見ればかなりツライレベルであります。ハンマースプリングが異様に硬く、ダブルアクションで人差し指が鍛えられます。
ハンマーの起きる角度がダブルとシングルで異なるため、当然バルブを叩く力にも差が生じ、撃ち方によってパワーが変わると言う凄まじい仕様。

しかしながら、外観のフォルムや表面仕上げは非常に良好で、同時期に発売されていたマルシン製のリボルバーのそれをはるかに凌いでおりました。
『リボルバーのコクサイ』の面目躍如といったところでしょうか。
特に表面仕上げは『ガンブルーフィニッシュ』と銘打った独特の艶あり仕上げで、ぬめっとした実銃のガンブルー仕上げのイメージを上手く表現していました。
現在では製造できない仕様の商品ですが、またいつかこのレベルのリアルさを備えた一品にお目にかかりたいものです。
それではまた、『秘宝館その3』でお会いしましょう!
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのハル・エメリッヒ(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
前回の秘宝館その1がどういうわけか好評を博してしまいましたので、味をしめてシリーズ化決定!
第2回のお題はこちらでございます↓

▲コクサイS&W M19 2.5inガスガン
リボルバーモデルガンの雄、コクサイが発売していたガスリボルバーであります。マイナーチェンジを加えながら、結構長い間作られ続けた同社のリボルバーシリーズの中でも、最初期の製品です。
驚くべきはそのシリンダー!

▲ご覧下さい、このスッコ抜けシリンダーを!! インサートなんぞ影も形もござんせん!
最初期型はこのような貫通シリンダータイプとなっていました。カートもフルサイズの357マグタイプで、恐ろしいことに実弾ベースのダミーカートもズッポリ入ってしまいます。
リアルさと言う点ではこの上ない製品でしたが、流石に自主規制で後期型のインサート入りシリンダー仕様に改修されてしまいました。さもありなん…。

実射性能はどうかと言うと…正直現在の目で見ればかなりツライレベルであります。ハンマースプリングが異様に硬く、ダブルアクションで人差し指が鍛えられます。
ハンマーの起きる角度がダブルとシングルで異なるため、当然バルブを叩く力にも差が生じ、撃ち方によってパワーが変わると言う凄まじい仕様。

しかしながら、外観のフォルムや表面仕上げは非常に良好で、同時期に発売されていたマルシン製のリボルバーのそれをはるかに凌いでおりました。
『リボルバーのコクサイ』の面目躍如といったところでしょうか。
特に表面仕上げは『ガンブルーフィニッシュ』と銘打った独特の艶あり仕上げで、ぬめっとした実銃のガンブルー仕上げのイメージを上手く表現していました。
現在では製造できない仕様の商品ですが、またいつかこのレベルのリアルさを備えた一品にお目にかかりたいものです。
それではまた、『秘宝館その3』でお会いしましょう!
2010年01月26日
フォートレス秘宝館その1
『FORTRESS フォートレス』
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのロイ・キャンベル(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
長い間ガンショップに勤務しておりますと、スタッフの私物や中古買取などで思いがけず懐かしの製品にお目にかかることがございます。
こうした店内で発見したゴミ、もとい貴重なお宝の数々を、『FORTRESS秘宝館』と題し、ネタが無くなった頃を見計らってご紹介して行きたいと思います。
栄えある第1回はこちら!↓

▲ウェスタンアームズ製フルオートガスガン『ヤティマチック』
当店スタッフ『たなっち2曹』の私物であります。ちなみに完動品。物持ちええなあ~。
リアルタイムにこいつで遊んだことのある方は、間違いなく三十路半ば。ブローバックガスガンや電動SMGに慣れ親しんだ若い世代の方々には想像し難いかも知れませんが、こいつは所謂電動フルオートガスガンというヤツです。
簡単に言えば、固定スライド式ガスガンをベースに、モーター駆動で連続してバルブを叩くメカを組み合わせた物で、発売された1980年代半ば当時としては画期的と言えるメカニズムでした。

実銃はフィンランドのタンペラン・アセパヤというメーカーが開発した小型SMGで、はっきり言ってマイナーな部類に入る代物。しかしながら、シルベスター・スタローン主演の映画『コブラ』で使用されたところから、一部で有名になってしまいました(残念そうに言うな…)。
現在で言うPDW的なコンセプトで開発されたモデルで、大型拳銃並みのサイズとわずか1.8kgという重量が特徴。要人警護などの任務に就くセキュリティ要員に向いた小型自動火器として宣伝されていたようです。

▲面白いのが前部に装備されたフォアグリップ。コッキングハンドルを兼用しており、更に折りたたむことでセフティが掛かるという、1人3役のおりこうさんです。
WAのガスガンでも、ちゃんとセフティとして機能していました。
ちなみにセレクターレバーの類も無く、セミ/フルの切り替えはトリガーの引き具合で行います(AUGなんかと同じシステム)。

▲MP7A1と比較すると、サイズが想像しやすいと思います。

▲パワーソースはグリップ内のタンクに充填されたガスと、マガジンに内蔵された単3乾電池4本。バッテリー一本で動いてしまう昨今の電動ガンとは比較にならない運用コストが玉に瑕。
1日遊ぶと、電池代で結構散財させられたものです。
今見るとなんか間抜けなシステムではありますが、背中にクソでかいエアタンクしょっ担いで使用することが当たり前だった当時のフルオートガスガンの常識から考えると、コンパクトさと言う点ではアドバンテージがありました。
モーター駆動システムのおかげで、発射サイクルがやたらと規則正しいのが特徴。一応メーカー公称の発射サイクルは実銃と同じ600発/分とのことでしたが、電池が弱ってくると露骨に発射サイクルが低下してしまうのが何だかお茶目…。
こうした試行錯誤があってこそ、現在のような精巧な製品が世に出ているのだと言うことを考えると、なかなかに感慨深いものがございます。
それではまた、小ネタブログでお会いしましょう!
皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのロイ・キャンベル(意味不明)こと、タナ・セガールでございます。
長い間ガンショップに勤務しておりますと、スタッフの私物や中古買取などで思いがけず懐かしの製品にお目にかかることがございます。
こうした店内で発見したゴミ、もとい貴重なお宝の数々を、『FORTRESS秘宝館』と題し、ネタが無くなった頃を見計らってご紹介して行きたいと思います。
栄えある第1回はこちら!↓

▲ウェスタンアームズ製フルオートガスガン『ヤティマチック』
当店スタッフ『たなっち2曹』の私物であります。ちなみに完動品。物持ちええなあ~。
リアルタイムにこいつで遊んだことのある方は、間違いなく三十路半ば。ブローバックガスガンや電動SMGに慣れ親しんだ若い世代の方々には想像し難いかも知れませんが、こいつは所謂電動フルオートガスガンというヤツです。
簡単に言えば、固定スライド式ガスガンをベースに、モーター駆動で連続してバルブを叩くメカを組み合わせた物で、発売された1980年代半ば当時としては画期的と言えるメカニズムでした。

実銃はフィンランドのタンペラン・アセパヤというメーカーが開発した小型SMGで、はっきり言ってマイナーな部類に入る代物。しかしながら、シルベスター・スタローン主演の映画『コブラ』で使用されたところから、一部で有名になってしまいました(残念そうに言うな…)。
現在で言うPDW的なコンセプトで開発されたモデルで、大型拳銃並みのサイズとわずか1.8kgという重量が特徴。要人警護などの任務に就くセキュリティ要員に向いた小型自動火器として宣伝されていたようです。

▲面白いのが前部に装備されたフォアグリップ。コッキングハンドルを兼用しており、更に折りたたむことでセフティが掛かるという、1人3役のおりこうさんです。
WAのガスガンでも、ちゃんとセフティとして機能していました。
ちなみにセレクターレバーの類も無く、セミ/フルの切り替えはトリガーの引き具合で行います(AUGなんかと同じシステム)。

▲MP7A1と比較すると、サイズが想像しやすいと思います。

▲パワーソースはグリップ内のタンクに充填されたガスと、マガジンに内蔵された単3乾電池4本。バッテリー一本で動いてしまう昨今の電動ガンとは比較にならない運用コストが玉に瑕。
1日遊ぶと、電池代で結構散財させられたものです。
今見るとなんか間抜けなシステムではありますが、背中にクソでかいエアタンクしょっ担いで使用することが当たり前だった当時のフルオートガスガンの常識から考えると、コンパクトさと言う点ではアドバンテージがありました。
モーター駆動システムのおかげで、発射サイクルがやたらと規則正しいのが特徴。一応メーカー公称の発射サイクルは実銃と同じ600発/分とのことでしたが、電池が弱ってくると露骨に発射サイクルが低下してしまうのが何だかお茶目…。
こうした試行錯誤があってこそ、現在のような精巧な製品が世に出ているのだと言うことを考えると、なかなかに感慨深いものがございます。
それではまた、小ネタブログでお会いしましょう!