フォートレス・ミリブロ出張所

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPの情報参謀サウンドウェーブ（意味不明）こと、タナ・セガールでございます。

今週もまた性懲りも無くMr.Gの不燃ごみ、もとい貴重品コレクションからお送り致したく存じ上げますところの今週のお題はコチラ！↓

▲『MGC　M16E1　金属モデルガン』
いや～、こいつはまたレアもんですねえ。長年メンテなしで放置プレイ状態だったのか、なんだか表面が苔むしちゃっております。
M16系のモデルガンとしては最初期の製品で、まだ紙火薬を使っていた頃のブローバックモデルであります。




▲『XM16E1』でも『M16A1』でも無く、『M16E1』という商品名が少々不可解…。
シルエット自体は中々悪くありませんが、細部のディテールや内部メカに付いては、めっちゃんこ（名古屋弁で凄いの意味）ディフォルメ入りまくっております！基本的には模型としての再現性より、快調なブローバック作動を優先した設計といえますね。




▲レシーバーをアップでご覧頂ければ、ディフォルメ部分がお分かり頂けるでしょう。一見するとフォアードアシスト風に見える部分が、アッパー/ロアレシーバーを結合するネジとなっております。
このM16E1、結構海外映画にも非発砲シーンの代役で登場しており、有名どころでは『フルメタルジャケット』なんかでも使用されているのですが、このフォアードアシスト部分の形状のお陰で実銃ベースのプロップガンと容易に区別が付きます。（そ～いや、死霊のえじきなんかにも出てたっけ。）




▲ハンドガードを止めるスリップリングは、実銃のそれとはかなりかけ離れた形状となっています。聞くところによると、単純な形状で作り易かったことから、実銃プロトタイプで採用されていたスタイルをモデルアップしたとか。
ボルトキャリアの形状も、かなりアレンジが入っております。




▲M16A1の初期型をモデルにしているので、フラッシュハイダーは三又のプロングタイプとなっています。
フロントスイベルの形状を除けば、中々にエエ雰囲気！




▲実銃と大きくシステムが異なるのが、セレクターの切り替え位置。なんと、画像の位置でセフティポジションであります。
この位置から前方にセットするとセミオート、後方にセットするとフルオートに切り替わります。資料が無かったのか、あえてこうしたのか…。




▲マガジンは若干実銃用からダウンサイジングされ、モノホンのマガジンが装填できないように配慮されています。これは米国への輸出を前提とした仕様だそうで、提携先の米企業からの要請があったとか。
この時期（70年代後半くらい）のMGC製品は、同様の理由で実銃用マガジンが装填できないモデルが多いです。

それにしても、随分サビサビやなあ…。




▲この製品、邦画のアクションものや刑事ドラマなんかでも、よくプロップガンとして登場しておりました。まあ、大抵は電気着火式に改造されていたので、ブローバックシーンはついぞみた事がございませんが。

80年代半ばに入ると、リアルさとブローバックの快調さを併せ持ったABS製M16A1モデルガンがMGCから発売され、これが現在に至るまで決定版といえる製品となりました。（ディテールだけなら、ホビーフィックス製のダミーカートモデルガンなんかも凄かったけど、アレ発火させて遊ぶことができないし。）

ABS製M16A1はキットモデルでもリリースされていたので、当時中坊で豊かさが著しく不足していた（貧乏とも言う）小生にも入手し易くてありがたかったですねえ。あれ、どこ行ったんやろ？
今度また『セガール空間』（実家の押入れともいう）から発掘してこようかいな。



それではまた、『秘宝館』にてお会いしましょう！