フォートレス・ミリブロ出張所

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのクリストファー・ランバート（なんか最近見ないね？）（意味不明）こと、タナ・セガールでございます。

今回は小生が長年手にしてみたいと思いながらも、これまで手を触れる機会に恵まれなかった逸品をご紹介してみたく思うところの今週のお題はコチラ！↓

▲『ハドソン　AK-47モデルガン』
かれこれ30年近く前に、今は亡きハドソン社がリリースした、AKシリーズトイガンの第1号であります！ちなみに今回の製品は、ハドソンが廃業する少し前にリリースされた、CPカート使用の改良型。
不安定だった作動性能を少しでも向上させるべく頑張っていたようですが、結果はあまり芳しい物ではなかった模様です。




▲今ほど参考資料に恵まれていなかった時期の製品にしては、非常にリアルな仕上がり。金属製モデルガンゆえに質感や重量感は抜群で、マルイの電動ガンしか手にしたことのない方はびっくりするのではないでしょうか？
こんなもんしょっ担いでドンパチやってる民兵さん方、ある意味尊敬しますね。




▲確かこのモデルガン、開発にあたって自衛隊武器学校にあった実銃（中国製の56式だっけ？）を取材/採寸したという話を、過去の専門誌で読んだ覚えがございます。なんとな～くロシア臭くない雰囲気が漂うのはそのせいでしょうか？（ロシア臭さってなんやねん？）
レシーバーは亜鉛ダイキャストで、実銃のスチール削り出しに比べるとややアラも目立ちますが、むしろ仕上げの粗さがAKのイメージにぴったりはまっている気が致します。ストックは木製（ブナ材？）を標準装備。




▲ダストカバー兼セレクターを動かすと、電動ガンAKとはまた一味違った風情が。メカボが入っていないので、結構スカスカな印象ですね。ボルトの後ろの見えている銀色のパーツはハンマーです。
ハンマーはかなり大型でスプリングも強く、まかり間違っても不発など起きそうにありません。一方キャップ火薬一発でブローバックさせるのは結構しんどそうです。




実銃用と見紛うばかりのスチール製マガジン。リップは鉄板の厚みがボディ部分の倍近くあり、AK特有の『無駄に頑丈』というプロフィールを強く体現しております。ひょっとして、実銃に使えるんじゃねえの、これ？
独特のヤレた黒染め仕上げがまたエエ感じ！




▲レシーバー左側面にはなにやら見慣れないパーツが。実はこれ、カートを蹴りだすためのエジェクターであります。ブローバック時に大きな負担がかかるパーツという事で、破損の際の交換を容易にすべく外側からのネジ止めとしたのでしょう。
外観にみられる実銃との相違点はここくらいで、30年前に設計されたモデルガンとしてはアレンジが少ない部類に入ると思います。
ちなみにこの銃、MGC製M16E1と並び外国映画で非発砲シーン用デコガンとして使われることも多く、レシーバー左側面に露出したエジェクター固定用ネジで実銃ベースのプロップガンとの判別が付きます。




▲電動ガンと違ってストック内部にバッテリーを収める必要が無いことから、クリーニングキット収納用のトラップドアもばっちり再現されております。マルイのAKだとただの凹みモールドだったもんねえ。
おそらく実物クリーニングキットもそのまま収納可能なのではないかと。




▲フィールドストリッピング状態。ボルトは構造上分解が難しかったため、分解を断念致しました。まかり間違って借りモンぶっ壊したら、持ち主に殺されるし・・・。
ある程度モデルガンとしてのアレンジもあるかと思いますが、レシーバー内部は想像以上にスッカスカであります。これなら多少砂や泥が入り込んでも作動不良は起こさんわなと、実銃AKの信頼性の高さに納得。
最後期ロット品なので、初期ロットの製品とはパーツ構成が一部異なると思います。

長年にわたって老舗メーカーとして活動を続けてきたハドソンも、とうとう企業活動を停止してしまいました。専門誌の広告でもおなじみのメーカーだっただけに、一抹の寂しさを感じますねえ。
一部製品の金型は他メーカーに譲渡されいるようですし、グリースガンがCAWから再販されている例もありますので、AK-47も改良を施してムチャクチャ快調にブローバックする発火式モデルガンとして復活させてい欲しいものであります！



それではまた、『秘宝館』にてお会いしましょう！