2017年07月12日

『ジョン・ウィック チャプター2』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

先日話題のアクション映画『ジョン・ウィック チャプター2』(原題 John Wick Chapter 2)を観て参りました!
どうでも良いけど、小生が映画見に行くと高確率でパンフが売り切れになっているのは何かの罰ゲームでしょうか某1〇9シネマさん?(←アンタそれじゃあ伏字になってないよ!)


▲製作決定時からずっと楽しみにしておりましたジョン・ウィック2。なまじ1作目が傑作だと2作目以降での失速を心配してしまいがちなシリーズ物映画ですが、本作品に関してはそれが杞憂に終わりましたね。
前作に比べて世界観にも広がりが感じられ、アクションシーンもよりいっそうキレッキレになっております!
興行収益的にも既に前作の倍以上を稼ぎ出しているそうで、既に第3作目の製作も決定しているとか。

以下、ちょこ~っとだけネタばれ有りなのでご注意下さいまし。




▲プロローグは前作のわずか5日後。前作でロシアンマフィアのボスヴィゴ・タラソフのバカ息子ヨセフが強奪していった愛車69年型 フォードマスタング BOSS429を取り返すべく、ジョンはマフィアの残党を容赦なく追い詰めていきます。
ヴィゴ亡き後、組織はヴィゴの弟であるアブラム・タラソフが仕切っており、ジョンの報復を恐れたアブラムは手下達にジョンを始末するよう命令(アブラムいわく、大人しく車を返しても、あいつが素直に許してくれるわきゃあねえ!)しますが、結局は全員返り討ちの憂き目に会うことに。
しかしジョンはアブラムに対して手打ちを提案し、彼がそれを受け入れたことを確認すると、大立ち回りで結局ボロボロになってしまったマスタングに乗り込んで去っていきます。

ちなみにアブラム役を演じたのは名バイプレーヤーピーター・ストーメア。キアヌ・リーブスとは過去に『コンスタンティン』で共演しており、この作品ではダンディさと滲み出るゲスさ加減が絶妙な魔界の主ルシファー(サタン)を演じておられました。




▲愛車も取り戻し(廃車寸前だけど)、新たな家族(前作エピローグで連れ帰ってきたワンちゃん)も手に入れたジョンは、今度こそ平穏な生活に戻ることを決意して武器弾薬を再び地下室の床にコンクリで塗りこんでしまいます。
しかし、そんな彼の元に、昔大きな借りを作ってしまったカモッラ(イタリアン・マフィア)の幹部サンティーノ・ダントニオが訪れ、新生活は早速かき乱されることに。
ジョンが足を洗う条件としてヴィゴから命じられた『困難な殺し』を遂行するため、ジョンはダントニオの力を借りており、その際に何があろうと借りを返すという誓約を刻んだメダリオンに血判を押していたため、今になってその返済を迫られるのでありました。

裏社会の仁義や義理に心乱されながらも、もう2度と殺しの仕事はしないと心に誓ったジョンは、誓約を破ることになるのを承知でダントニオからの仕事の依頼を断りますが、その報復として我が家をグレネードランチャーで爆破されてしまいます。

この時ダントニオが持ち出してくるのが、イギリス製グレネードランチャーアーウェン37。37mmグレネードを使用するマルチパーパス・ライアットガンの一種ですが、非殺傷系の弾薬だけでなく炸薬系の弾薬も使用出来ます。
リボルビングタイプながら発射済みの空薬莢を自動排莢する機能が備わっており、劇中でも射撃に連動してエジェクトしているのが確認できました。
トリガープルがクッソ重たいので、人差し指と中指の2本指でトリガーを引くようデザインされているのも特徴ですね。




▲我が家を失ったジョンはワンちゃんとともに徒歩で(※車も金も無いので)コンチネンタル・ホテル(※前作にも登場した殺し屋たちの定宿となっていた高級ホテル)へ赴きます。
『こんな早くにまたお会いできるとは思いませんでした、ウィック様』とジョンを迎えるコンシェルジュのシャロンが、なんか妙~に良い味出してます。

ダントニオへの報復のため、ホテルのオーナーで業界の事情通でもあるウィンストンに情報を求めるジョンでしたが、『あの男に借りを作った君の落ち度だ』と窘められ、誓約を履行することを薦められます。一度約定を交わした以上、命に代えてもそれを守り通すことが裏社会のルールだというわけですね。
ついでに『報復したいなら、仕事が終わってからにしろ』と釘を刺されます。
旧友であるウィンストンのアドバイスに、ジョンは苦渋の選択ながらダントニオの依頼を受けることに。それは父の遺言でカモッラの新たな主席に選ばれた彼の姉、ジアンナ・ダントニオを暗殺することでありました。
姉を亡き者にしてカモッラを手に入れようと考えたダントニオでしたが、流石に肉親である姉を自ら手にかけることは出来ないため、幽霊(部外者)であるジョンに仕事をさせようということでございますね。




▲ジアンナの主席就任式が行われるローマに飛んだジョンは、コンチネンタルホテル・ローマにチェックイン。どうもコンチネンタルホテルは世界中に支店が存在するらしく、ここでもまた殺し屋達に様々なサービスを提供しているようです。
旧知の仲であるコンチネンタル・ローマの支配人ジュリアス(※往年のマカロニウェスタンスター フランコ・ネロ!)から最上級の部屋をあてがわれたジョンは、早速同ホテルのサービスネットワークを利用して仕事の準備を整えて行きます。

まずテーラーで仕事のユニフォームであるスーツ(※裏地に炭化ケイ素とセラミックのディスクを縫いこんだ防弾仕様!テーラーいわく、弾は止まりますが、相当痛い思いをすることになります)を仕立てると、地下に常駐しているソムリエの元に向かいます。




▲ソムリエといってもワインのそれではなく、顧客の好みに合わせて最上の武器を提案するウェポンソムリエ
この人もジョンとは旧知の仲らしく、ジョンの好みに合う銃を的確に選び出していきます。
『あなた様がドイツ製の銃器をことのほか好んでおられるのは存じ上げておりますが、オーストリア製にも光るものがございます。このグロック34とグロック26はいかがでしょうか?』みたいな台詞が飛び出してくるところがシビレますねえ。




▲ソムリエに薦められたグロック34 TTI コンバットマスターグロック26 TTI コンバットキャリーをサイドアームとバックアップに選ぶと、ジョンは『何か力強く、正確なやつが欲しい』と要望を伝えます。
それに応えてソムリエが選び出したのが、TTI製AR-15カスタムTR-1。11.1inバレル仕様でボルトキャリアはイオンボンド・コーティング済み、マズルにはPRI製コンペンセーターを装着し、グリップやストック、フォアグリップ、レイルカバーといったアウトフィットはBCM系のパーツが多用されているようです。
サイトはトリジコンのアキュポイント 1-6x24ズームスコープと、近接用のバックアップとしてRMRドットサイトがオフセット位置に搭載されております。
マガジンは信頼のMAGPUL P-MAGに、TTI製ベースパッドを装着。(※装弾数+5発)




▲次の要望は『デカくて味の深いのを…』。それに応えてソムリエが薦めるのが、ベネリM4 スーパー90 セミオートマティックショットガン。コチラもTTI製カスタムモデルで、大型化されたチャージングハンドルやスティップリングが施されたフォアエンド、緊急時のコンバットロード用にエジェクションポート前方に装着されたマッチセイバーズシェルホルダーといったカスタマイズが施されております。
ソムリエいわく『イタリアが産んだ至高の逸品でございます。』
イタリア人らしい自国製銃器への思い入れが感じられる台詞ですねえ。

ちなみにショットガンに関しては、当初TTIがカスタマイズしたベネリM2がプロップガンのベースとして用意されたものの、M2特有のイナーシャドリブン(反動利用式)式ブローバック機構が災いしてブランク(空砲)ガンへの改造が上手くいかなかったそうで、最終的にガスオペレーション式のM4がチョイスされたという事情が、専門誌で紹介されておりました。

最後にデザートとしてマイクロテック社製Combat Troodonスイッチナイフがチョイスされ、ジョンの道具選びは締めくくられます。




▲承認式の会場となるダントニオ邸の見取り図を入手したジョンは、地下のカタコンベ(地下墓地)から邸内に侵入。見張りの目をかいくぐりながらジアンナの控え室にたどり着きます。
突然目の前に現れたジョンの手に握られた銃を見たジアンナは、彼がどんな意図で自分の元へやってきたかを悟り、ジョンに問い質します。
『…あなたの事を友達だと思っていたのに…』 『…俺は今でも君を友達だと思っているよ。』
ジョンは暗殺を依頼したのが彼女の弟であるサンティーノであること、血の誓約に縛られて不本意ながら依頼を遂行する他無かったことを伝えます。
そんな誓約を結んでまでジョンが一緒になりたかったという女性ヘレンに、そこまでの価値があったのか?というジアンナの問いに、ただ一言『…ああ。』と答えるジョン。

ジアンナはその答えを聞くと、満足と諦念が入り混じったような表情で自らの両手首をナイフで切り裂き、バスタブへとその身を横たえます。

『…どうして?』困惑するジョンに、ジアンナは答えます。
『私は今まで自分の好きなように生きてきた。死ぬ時も自分の好きなように死ぬわ。』いかにも極道の女らしい、堂々とした死に様が胸を打ちます。
ジョンは彼女の手を握り、哀しみとともにその死を見届けると、仕事を完遂した証に彼女の頭に1発だけ銃弾を撃ちこみ、その場を後にします。




▲ところが会場を立ち去ろうとしたところを、ジアンナのボディガードであり、旧知の仲でもあるヒットマンカシアンとばったり出くわしてしまいます。
ジョンとカシアンは友人同士として再会の挨拶を交わしますが、ジョンの佇まいに不穏なものを感じたカシアンは刹那殺気をみなぎらせ、それを感じ取ったジョンとの間で遂に銃撃戦が開始されます!
ハンドガンをクイックドローし、至近距離から互いの胴体に銃弾を撃ちこみ合うジョンとカシアン。お互いに防弾仕様のスーツを着ていたために致命傷を与える事ができず、ジョンはカシアンの部下と戦いながら必死の逃走に移ります。

カシアン役を演じるのはターミネーター4スーサイド・スクワッドに出演していたコモン。愛銃はアーセナル社の最新ポリマーフレームオートストライクワンの2トーンカラー仕様であります。




▲格闘と銃撃を組み合わせた超至近距離での銃撃戦は、前作を超える切れのよさ!キアヌ・リーブスのガンさばきも明らかに前作より磨きがかかっておりました。
ちょっと意地悪な見方をすると、前作ではマガジンチェンジやリロードの動作に気持ちぎこちなさが感じられましたが、今回は一流のマッチシューターを思わせるようなスムーズな動きを見せており、タラン・バトラー氏の下で特訓を積んだ成果が如実に現れているという気が致します!
格闘に関しては、柔道系の投げ技を多用するスタイルが多いかなと感じました。




▲カシアンの部下を振り切り、脱出ルートとしてあらかじめ想定していたカタコンベに逃げ込む事に成功したジョン。
しかしそこで待っていたのは、サンティーノ・ダントニオが差し向けた殺し屋達。何者かに殺された姉の仇討ちという大義名分にかこつけて、自分への報復を狙うジョンを始末しようというわけでございますね。

リーダー格のアレスを演じるのは、オーストラリア出身のモデルルビー・ローズ。聾唖の女ヒットマンで、意思表示は手話で行います。
なんか荒木飛呂彦の漫画に出てきそうな風貌だにゃ~。

そういえば前作でジョンがロシア語を操るシーンがありましたが、今作ではイタリア語と手話の心得もあることが判明しております。




▲圧倒的に多勢に無勢な状況に追い込まれながらも、ジョンはあらかじめカタコンベの各所に隠しておいたTR-1やベネリM4を手にして反撃を開始!
劇中TR-1を一貫してセミオートオンリーで使用していますが、シーンによってはフルオート並みの凄まじいスピードで連射しており、映画公開のかなり前からYoutube等で公開されていた3ガンマッチ・トレーニング動画の動きそのまんまという感じでありました!

所持していたスペアマガジンを全て撃ちつくすと、目の前に現れた敵に向かって銃を投げつけて怯ませ、反撃の隙を作ったりもしており、銃はあくまで仕事の道具であり思い入れの対象ではないというプロの思想が伺えてエエ感じです!
これが小生だと、ああ、高い銃なのにもったいない!とか思っちゃうところなんですけどねえ。




▲TR-1の弾が尽きたところで、別の場所に隠していたベネリM4にスイッチ。一緒に隠していたショットガンベルトも同時に身に付け、射撃しながら隙を見て適宜リロードを行っています。
弾切れになったベネリのマズルで敵の胸元を殴打しつつ壁に押さえつけ、そののままリロードして射殺するなど、エゲつな~い戦いぶりは今作でも健在です!




▲何とか追撃を振り切り、カタコンベを脱出したジョンに、今度はカシアンが襲い掛かります!まったく息をつく間もあったもんではありませんねえ。
至近距離で拳銃を撃ち合うものの勝負がつかず、やがて戦いは己の肉体を駆使した格闘戦に突入。投げ技、締め技、ナイフやバックアップガンまでも駆使して果てしなく戦い合う内、二人してコンチネンタルホテル・ローマのロビーに突っ込んでしまい、オーナーのジュリアスから戦いを中断するよう命じられます。
コンチネンタルホテルの内部は絶対的な中立地帯であり、何人たりとも仕事をすることは許されないという鉄の掟があるため、2人は一時休戦することに。
ジュリアスの勧めで2人はバーに連れ立ち、ジンとバーボンのグラスを交わしながら静かに対峙します。
『ジアンナの暗殺を依頼したのはサンティーノだ。彼と血のと誓約を交わしていた俺に選択の余地は無かった。』というジョンの言葉に理解を示しながらも、『お前は俺にとってかけがえのない人を殺した。分かるだろう?目には目をだ。』と、カシアンはジョンに報復を宣言。

このシーン、カシアンがプロ同士の敬意の表れとしてジョンにバーボンを奢ったり、苦しまないよう殺すこと心掛けることを互いに約束しあったりと、憎しみを超えた友情みたいなものが2人の間に存在していることが示唆されていて、なんかカッコいいんですよねえ。

その後ジョンはジュリアスの手配でローマを脱出し、アメリカに帰国します。




▲ジョンを殺しそこなったことでいよいよ彼の報復心に火をつけてしまったダントニオは、ジョンの首に700万ドルという莫大な賞金をかけてフリーの殺し屋達を大動員!ニューヨークに戻った途端、ジョンは行く先々で殺し屋の団体様に追い掛け回される羽目に陥ります。
ちなみに上の画像のスモウアサシン(すげえネーミングだなおい!)を演じるのは、実際に大相撲力士だったYAMAこと山本山 龍太さん。
手にしているのはCZ P-09のサプレッサー付き。決して小さくない拳銃ですが、元お相撲さんが持つとちっちゃく見えますねえ。




▲イナゴのように群がる殺し屋共を次々と返り討ちにし、因縁のカシアンとの戦いを辛くも征したジョンは、ダントニオへの反撃のチャンスを得るためにある男を頼ることに。




▲その男とは、市内のホームレス達を従え、一大地下ネットワークを築き上げている裏社会のボス、バウリー・キング
演じるはマトリックストリロジー以来、キアヌ・リーブスとは実に十四年ぶりの共演となるローレンス・フィッシュバーンであります!
モーフィアス役やってたときに比べて、なんかすげえ貫禄ついてますねえ。おもに横幅が。

実はこのおっさん、過去ジョンに殺されかけたという因縁があるのですが、商売敵であるダントニオが自分のシマに手を掛けようとしていることを聞かされ、利害の一致からジョンに手を貸すことになります。
銃をくれというジョンの要求に対し、キンバー ウォーリアとマガジン1本(スペアマガジンなし)だけを寄越すあたり、やっぱり根にもってたんだろうな~。




▲カモッラの新たな主席となったダントニオがニューヨーク近代美術館で催した催したパーティに、7発の45ACP弾だけが装填されたキンバーを携えて乗り込んでいくジョン。
的確なヘッドショットで手始めにダントニオの手下を7人を仕留めると、空になったキンバーをホルスターに戻し、倒した敵の銃を奪いながら逃げたダントニオを追いかけます。
弾を撃ちつくすたびに新たに現れた敵から銃を奪い、延々銃撃戦を続ける所がなんかFPSみたい。
ここでも弾切れになった銃を敵に投げつけたりしております。う~ん、もったいない!




▲途中倒した敵がM1911系をもっていたのを目ざとく見つけたジョンは、死体からスペアマガジンを1本手に入れ、捨てずにもっていたキンバーにすかさずリロード!
流石のジョンも、高いキンバーを捨てちゃうのはもったいなかったのかにゃ~?




▲最終決戦は美術館の特設展示コーナーに組まれた鏡の間でのガンファイト。これは明らかにブルース・リー主演の傑作カンフー映画『燃えよドラゴン』(原題 Enter The Dragon)のオマージュでしょうねえ。

ジョンとダントニオの因縁の行く末は、ぜひとも劇場でご覧下さいまし。エピローグはこれから製作されるであろうチャプター3への繋がりが暗示される展開で、悲壮感漂うラストシーンが衝撃的です!



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それではまた、『タナ・セガール洋画劇場』でお会いしましょう!


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2017年04月06日

タナ・セガール洋画劇場『殺しのアーティスト』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介!
ネタがないので、本文を修正のうえ再掲載となる今宵のお題はコチラ!↓

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『殺しのアーティスト(原題 High Art)』
主人公はブラジルの下町で人々の日常の悲喜交々をフィルムに収めている、アメリカ人のアートカメラマン『ピーター・マンドレイク』という男。
被写体の一人として親しくしていた娼婦ジゼラが何者かに殺されるという事件をきっかけに、武器密売組織の内紛に巻き込まれた彼は、久々に彼の元を尋ねてきた恋人と過ごしているところを組織の差し向けたチンピラに襲われ、ナイフで何度も刺されて瀕死の重傷を負わされます。



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▲何とか一命を取り留めたものの、犯人2人はブラジル国外に逃亡。マンドレイクの恋人は一刻も早く忌まわしい事件を忘れたいと望むものの、マンドレイク自らに降りかかった理不尽な暴力に心を囚われ、懊悩します。
そんなおり、マンドレイクは以前街で偶然に出遭ったナイフ使いの男のことをふと思い出し、不鮮明な写真を頼りに捜索を開始。

主人公ピーター・マンドレイクを演じたのは、スピルバーグ監督の傑作ジュブナイルSF映画『E.T』で、主人公エリオット少年の父親役を演じたピーター・コヨーテであります。



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▲執拗に自分を探し続けるマンドレイクを訝しんだその男ヘルメスは自らマンドレイクのアパートを訪れ、その意図を問い質します。『何故俺を探す?』
『あんたにナイフで戦うすべを習いたいんだ。』と、弟子入りを望む彼の申し入れをヘルメスはにべもなく断るものの、異常なまでの執念で食い下がるマンドレイクに根負けし、ナイフ格闘術を伝授していくことになります。

ヘルメスを演じるのはフランスの名優『チェッキー・カリョ』。リュック・ベッソン監督の『ニキータ』で、主人公二キータ(アンヌ・パリロー)の教育係を務めるDGSE(仏対外治安総局)のエージェントボブを演じたベテラン性格俳優ですね。
一見くたびれた中年男ですが、ナイフを握った途端に抜身の刃物のようなギラついたオーラを漂わせるその演技は見事の一言に尽きます!
フランス語アクセントのささやくような英語の台詞回しも印象的で、劇中における存在感という点では、完全に主人公を喰ってますね!



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▲本作の最大の見所は、画面の端々に登場する、コレクター垂涎の有名カスタムナイフの数々と、現実的なテクニックに裏打ちされた緊迫感溢れるナイフファイティングシーン!
リアル極まりない怖いナイフ格闘を描写した映画としては、トミー・リー・ジョーンズとベニチオ・デル・トロが主演した『ハンテッド』(The Hunted/2003年公開)と並ぶ傑作と言えるでしょう!



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▲ヘルメスに弟子入りしたマンドレイクは彼に連れられ、明らかに裏社会の住人であろう、初老の武器商人の元へ赴きます。まずは彼が使うナイフを選ぶわけですね。
最初に老人が見せるのが、『ジョー・キアス』作のサブヒルト・ダガー。ミラーフィニッシュのブレードが妖しい光を放ちます。この手のダガーナイフは、残念ながら今では日本国内で所持できなくなっちゃいましたねえ。
例え規制がかからなくても、こんな高級品小生のような貧乏人にはとても手が届きませんけどね~。



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▲次に『クラシック・ランドール』と称して、ヴェトナム戦時に空軍パイロットやグリーンベレー隊員たちに愛用されたことで名高いサバイバルナイフの名品、『モデル18』を紹介。
この手のサバイバルナイフが格闘戦向きでないことを分かっているためか、さらりと流すような感じですね



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▲さらにオーソドックスなボウイナイフスタイルの傑作、『ランドール・モデル14』を、『名匠の手により鋼の鍛造で製作され、天然砥石で丹念に研ぎ上げられた業物』と、思い入れたっぷりに取り上げます。曰く『トレジャース』(至高の逸品)。



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▲最後に取り上げるのが、CQCの権威として知られるレックス・アップルゲイト元大佐がデザインしたことで知られる『アップルゲイト ファイティングナイフ』。老人の台詞で、英軍のコマンドーに使用されたという来歴も語られております。

最終的にはヘルメスの判断により、攻撃と守り両方に使用できるという理由で、ランドール『モデル14』がマンドレイク用に選ばれ、ヘルメスも自分用に『キアス』を購入。
そのプロフェッショナルな観点に基づいたナイフのチョイスに、武器商人の老人も思わず『Good Choice』(良い選択です。)と静かな称賛の言葉を漏らします。




▲ナイフを選び終わると、ヘルメスは『こういうホルスターはあるか?』と、自分のジャケットの裾をひらいて見せます。ハンドガンのようにショルダーホルスターを使用してナイフを携帯している訳ですね。






▲キャプった画面が不鮮明で分かりにくいかも知れませんが、切っ先を上にしたアップサイドダウン・スタイルでナイフを吊るしています。
シースそのものはナイフのハンドルを握り、強い力で引っ張るとスナップボタンが外れるようになっている、いわゆるプルブレイクタイプ。
当然ですが、日本でこれやったら確実に銃刀法違反でしょっ引かれますので、絶対真似しちゃ駄目ですよ!




▲トレーニングの初期段階ではナイフを持つことが許されず、代わりに定規を握らされて姿見に描かれた8方向のラインに沿って素振りをひたすら繰り返し、攻撃の際の基本ラインを身体に叩き込んでいきます。




▲それが終わると、今度は丸めた新聞紙の先に火をつけたものをナイフに見立ててヘルメスが繰り出す攻撃を素手でブロックする、防御の訓練。さらにシースに収めたナイフによるスパーリングと続き、最終段階では抜き身のナイフでのトレーニングに移ります。
最初は及び腰だったマンドレイクも、芸術家(アーティスト)ならではの集中力と執念でヘルメスの教えを吸収し、次第に高度なテクニックの数々を身に着けていきます。

ちなみに『High Art』という原題は、古代ギリシアの傭兵にして詩人アルキロコス『I have a high art, I hurt with cruelty those who would damage me』(我は高度な技を持つ。我を傷つけるものを、残酷に傷つけるためだ)という一遍の詩から取られたもの。



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▲ヘルメスが修行を開始する前に忠告した『修行が終わった時、お前の人格は変わっているかも知れんぞ』という言葉の通り、静かな狂気を孕んでゆくマンドレイクに耐えられなくなった恋人は彼の元を去り、もはや復讐だけが存在意義となった彼は先の見えない裏社会の闇に身を投じていきます。
そして最後に彼の前に立ちはだかる者は…。

メジャーなハリウッド映画のように血沸き肉踊るようなど派手なアクションなどはなく、どちらかといえば非常に地味な作風ですが、それまで平凡な人生を送っていた主人公が修業を通じてナイフそのものの魔力に憑りつかれてゆく様が淡々と描かれており、一種異様な迫力がございますねえ。
とりあえず、ナイフ好きなら一度見ておいて損は無いでしょう!



それではまた、『タナ・セガール洋画劇場』にてお会いしましょう!(まあ、今度はいつになるかわからへんけど…。)




  

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2016年11月11日

タナ・セガール洋画劇場『ボーダーライン』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介する『タナ・セガール洋画劇場』

今回ご紹介いたします作品はコチラ!↓


『ボーダーライン』(原題 Sicario)
2015年に公開された、メキシコの麻薬カルテルとアメリカ政府の麻薬戦争をテーマとしたクライムサスペンススリラー作品。邦題はなんだかありきたりな感じですが、原題はスペイン語で暗殺者を意味するScario(シカリオ ※思想信条に関係なく仕事をするフリーランサーみたいなニュアンスが強い言葉みたいです)となっており、このタイトルの方がカッコよかったんではと小生思っちゃったり致します。
主演のエミリー・ブラントはイギリス出身の女優さんで、トム・クルーズ主演の『オールユーニードイズキル』でヒロインリタ・ブラタスキ役を演じておられました。




▲主人公のFBI捜査官ケイト・メイサーはHRT(人質救出部隊)で部下を率いている分隊指揮官。デスクワークの経験がなく、入局当時から現場で荒事に携わってきた叩き上げの人間として描かれています。
メキシカンカルテルが絡んだ誘拐事件の容疑者宅への急襲作戦をきっかけとして、彼女はアメリカ政府が麻薬カルテル壊滅作戦のために臨時編成したタスクフォースに参加することとなります。




▲チームを率いるのは国防総省から派遣されたと自称するマット・クレイヴァーという男。いかにも胡散臭い雰囲気を漂わせた、飄々として掴みどころのない人物であります。
演じるはぶっきらぼうなイメージのキャラクターを演じさせたらピカ一の強面俳優ジョシュ・ブローリン
以前ご紹介した『ノーカントリー』にも出てました。




▲マットのパートナーのような立場でチームにオブザーバーとして参加しているのが、所属不明の寡黙なメキシコ人アレハンドロ。劇中の台詞からメキシコの元検事だったという経歴が語られていますが、ある個人的な動機から作戦に加わっています。ケイトと並ぶ本作品のもう一人の主人公といえる人物ですね。
演じるは『ハンテッド』『シンシティ』といった作品でその存在感を見せ付けたプエルトリコ系舘ひろしことベニチオ・デル・トロ
作戦中のメインアームはKAC製RASらしきレイルハンドガードとAimpoint COMP M2ドットサイト、サプレッサーを装着したMP5A3で、サイドアームはグロック17のGen4を携行。




▲チームは国防総省を筆頭に、陸軍デルタフォース、FBI(ケイト)、連邦保安官といった混成メンバーで編成され、その作戦行動については合衆国政府上層部によって強大な権限が付与されています。
カルテルに揺さぶりをかける作戦の一環として、メキシコのシウダー・フアレスで現地警察に拘束された組織幹部の身柄を引き取りに向かいますが、同地は最早紛争地域と呼んでも過言ではない危険地帯と化しており、同道するメキシコ警察(上の画像の黒ずくめの連中)もカルテルに買収されている可能性があるなど、一瞬たりとも気を抜けない状況となっています。




▲カルテル側は幹部の口封じのためにアメリカ/メキシコ国境で渋滞を発生させ、アンブッシュ(待ち伏せ攻撃)をかけようとしますが、アレハンドロやデルタのオペレーター達にあっさりと見破られ、逆に包囲されることに。




▲チームのROE(交戦規則)は『こちらから先に手を出すな、ただし相手が行動を起こしたら即座に反撃/殲滅しろ』というもので、法執行機関というより軍事組織のやり方ですね。カルテルの襲撃班が車を降りる暇も与えずに素早く包囲を完了し、武装解除を命じる手際のよさが目を引きます。
チームのメンバーたちはカジュアル系ウェアの上にプレートキャリアなどのギアを身に付けたLE系あるいはPMC系に近い装備で、メインアームはほとんどがM4系(一部G36Cを携行している隊員も)。
デルタの連中がシュマグやバラクラバで顔を隠しているのも妙にリアルです。




▲カルテルのチンピラの一人が銃を向けられる緊張に耐えかねて発砲を始めたのをきっかけに銃撃戦が始まりますが、デルタオペレーター達の反撃を受けて瞬時に殲滅されます。その情景は銃撃戦というより一方的な殺戮といった有様で、オペレーターたちの躊躇のなさに背筋が寒くなります。
ケイトは法執行機関の捜査官である自分の目の前で堂々と行われた不法行為に激しく動揺しますが、自らも隙を突いて彼らを銃撃しようとしたメキシコ人の警官(カルテル側に買収されていた人間)に反撃し、射殺してしまう羽目に陥ります。




▲これ以降彼女は『法の下の正義』の及ばない、善悪の境界を超えた世界に否応なく引きずり込まれることになります。
『ボーダーライン』という邦題にはアメリカ/メキシコ間の国境という意味と、彼女が直面する善悪の境界という2つの意味が込められているようですね。
『米国に対するカルテルの脅威に対抗するため』という大義名分の下に行われる様々な不法行為をケイトは上司に告発しようとしますが、その上司にすら『本作戦は合衆国政府の上層部により承認されたもので、君が一々気に病む必要はない』と、法の番人であるFBI捜査官としてのアイデンティティを根底から否定されるような言葉を投げかけられます。




▲作戦が佳境に入るにしたがって、ケイトは作戦そのものの真の目的と、FBI捜査官である自分がわざわざチームに引き入れられた理由を知ることに…。
それと時を同じくして、アレハンドロも作戦に参加した理由である『個人的な動機』を果たすために、最終局面で単独行動を開始します。




▲終盤におけるアレハンドロの行動に、Sicarioというタイトルに込められた意味が浮かび上がってきます。かつてはケイトと同じように法の下の正義を貫いてきた検事であったはずの彼が、何故闇の世界に生きる『シカリオ』となったのか?
凄惨な過去が明かされると共に、彼の最後の所業にやりきれない思いと寂寥感のようなものを小生は覚えました。
このシーンではMP5やグロック17に加えてサプレッサー付きのMARK23(MK23の民間向けバージョン/いわゆるSOCOMピストル)も携行しています。




▲現実の世界でもカルテルがらみの事件が頻繁に報道されていますが、豊富な資金源にものを言わせた政治家や警察、軍関係者の買収と、逆らうものは一族郎党皆殺しにする残虐さで傍若無人の限りを尽くすカルテルに対し、もはやメキシコ政府による有効な対応も期待できないというのが現状。
ひょっとするとかつてのパナマやコロンビアのように、アメリカによる軍事介入を受ける日も近いのかもしれませんね。



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それではまた、『タナ・セガール洋画劇場』でお会いしましょう!サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ!

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Posted by フォートレスWEBショップ  at 21:05Comments(1)タナ・セガール洋画劇場

2016年09月30日

タナ・セガール洋画劇場『ノーカントリー』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介する『タナ・セガール洋画劇場』

今回ご紹介いたします作品はコチラ!↓


『ノーカントリー』(原題 No Country for Old Men)
2007年に公開されたコーエン兄弟監督によるサスペンス・スリラー!
アカデミー賞4部門(作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞)受賞を果たした作品としても知られるところですね。




▲原作はコーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国』(No Country for Old Men)で、原タイトルは『ここは年老いたものの住まう土地にあらず』というイェイツの詩の一節から取られたもの。
テキサスのメキシコ国境周辺が舞台となっており、ハンティング中に麻薬取引に絡んだ銃撃戦でギャングが相討ちとなった現場を偶然発見してしまった男が、残されていた200万ドルもの大金を持ち逃げしたことから、アメリカとメキシコ双方のギャングに追われることになるというストーリー。

物語の語り部となっているのは事件を追う保安官であり、人心が荒廃し残虐な事件が頻発する現代アメリカを憂うエド・トム・ベルという人物で、演じるは宇宙人ジョーンズのCMで日本のお茶の間でもすっかりお馴染みの名優トミー・リー・ジョーンズであります。




▲ギャングの金を持ち逃げする男ルウェリン・モスを演じたのは、ジョシュ・ブローリン
いかにもぶっきらぼうなテキサスの男という役柄ですが、ヴェトナム戦争に2度にわたって出征した帰還兵であり、度胸の据わった人物として描かれております。
ちなみに作中時代設定は1980年なので、ヴェトナム戦争の記憶がまだアメリカ社会に生々しく残っていた頃ですね。




▲アメリカ側マフィアから金を回収すべく送り込まれてくるのが、素性不明の殺し屋であるアントン・シガーという男。おかっぱみたいな気色の悪い髪型といい、一切の感情が剥落したような昆虫じみた面立ちといい、もう全身から立ち昇る不審者オーラが凄いですねえ!
演じるは007 スカイフォールでボンドと対決する元MI6のエージェントラウル・シルヴァ役を存在感たっぷりに演じたスペイン出身の名優ハヴィエル・バルデムであります。




▲この作品を語る上で絶対にはずせないのが、このアントン・シガーの強烈な存在感!冒頭の保安官殺しを皮切りに、通りがかりの一般人、自分が所属(!)するマフィアの下っ端構成員と、本来のターゲットであるルウェリン以外の人間も片っ端から殺していきます。それでいて殺しを楽しんでいるような様子もなく、能面のように無表情なまま淡々と殺戮を繰り返すところが凄え怖い!
一方自ら決めた規範には極めて忠実で、負傷の痛みに耐える克己心もあり、与えられた仕事は絶対に投げ出さない忍耐強さも持っています。

そのキャラクター造形に対し、並み居る映画の中のサイコキラーたちの中で唯一リアルなサイコパスといえるキャラクターであると精神医学者が認定したとか。




▲ガンマニア的に気になる登場銃器関係ですが、マフィアの連中の武装としてイングラムMAC10やノリンコ56式(AKの中国製コピー)、UZIやSP89(MP5Kのセミオートバージョン)等の自動火器やM1911系、グロック19といった銃器が登場。
あえて重箱の隅をつつかせて頂くと、グロック19やSP89は1980年当時にはまだ存在しておりませんでしたが(※グロック19の米国市場における発売は1983年以降、SP89は80年代後半)。
ルウェリンは銃撃戦の現場で拾ったクローム仕上げのコルトシリーズ70ガバメントの他、スポーツ用品店で買い求めた後、ストックやバレルを切り詰めてソウドオフ仕様にしたウィンチェスターM1897ショットガンを主に使用しています。
ベル保安官はコルトMK-Ⅳシリーズ70系ガバのカスタムモデル(リングハンマー&カスタムサイト仕様)と思しき銃をベルトスライドホルスターに挿してますが、銃を抜くシーンこそあるものの発砲シーンはありませんでした。




▲シガーはサプレッサー付きのKG-9(※TEC-9かも。だとしたらこれまた時代考証に合っていませんが)等も使用していますが、メインアームとしてはもっぱらこのサプレッサー付きレミントンM11-87セミオートマティックショットガンを使用。(劇中の描写からすると、精密射撃はあまり得意ではない様子。)
静かな射撃音とそれに似合わない凶悪な威力が、シガーの不気味さをよりいっそう際立たせております。




▲シガーを象徴するもう一つの武器が、このキャプティブ・ボルト・ピストルという代物。一見消火器みたいに見えますが、本来は屠畜用として用いられる道具ですね。




▲先端部を家畜の眉間に押し当てて引き金を引くと、圧縮空気の圧力でボルトが打ち出され、一瞬で安楽死させられるというもので、例えるならちっこいパイルバンカー
使用後はボルトが本体に引っ込むようになっているので、銃と違って薬莢や弾頭などの痕跡を現場に残さないという利点もあります。
施錠された家屋に侵入する際も、コイツでドアの鍵を撃ち飛ばしたりしています。




▲アメリカ側の麻薬組織がシガーに対するお目付け役兼金の回収係として送り込む、ちょっとチャラい感じの賞金稼ぎカーソン・ウェルズ役で、お騒がせ俳優ことウディ・ハレルソンが出演!
探し屋としての腕は確からしく、わずかな時間の間にメキシコに逃れていたルウェリンを見つけ出していますが、『おとなしく金を返すなら、俺がシガーから守ってやる』と取引を持ちかけるなど、チンピラ風な顔に似合わず意外と紳士的。
しかし自分の仕事の邪魔をするものは、たとえ味方であってもすべからく排除するという信条を持つシガー相手では、ちょっとばかり分が悪いですよねえ~。




▲ベル保安官の助手を勤めるウェンデルを演じるのはギャレット・ディラハント。TVドラマ『ターミネーター・サラコナークロニクル』で、ターミネーター T-888/ケスター捜査官を演じていた俳優さんです。
強面なターミネーター役やってた頃と違って、ちょっと頼りない感じのいかにも田舎の保安官助手といったキャラクターを演じております。




▲ストーリー的には意図的に状況を分かり難くしているところもあり、登場人物の行動や心理描写についてネット上でも様々な考察が飛び交っています。それだけに何度も観たくなるような面白さがございますねえ。

インタビューなどでハヴィエル・バルデム自身が、『アントン・シガーって気持ち悪いキャラだよねえ。特にあの髪型とか!』みたいなこと言ってるところが笑えます!
バルデムさん本人は、少し痩せて髪型をきっちり整えてさえいれば、ちょっと濃いめなラテン系の男前なんですけどねえ。



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2016年08月17日

『シン・ゴジラ』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

先日休日を利用して、話題の怪獣映画『シン・ゴジラ』を観てきました!
なお、『タナ・セガール洋画劇場』と銘打っておきながら、『洋画』ちゃうやんけ!という突っ込みはとりあえず飲み込んでいただけると助かります。↓


▲国内製作としては『ゴジラ FINAL WARS』以来実に12年ぶりのゴジラ映画となった本作。2014年にはギャレス・エドワーズ監督の手による『GODZILLA』が公開され、その本家東宝ゴジラが霞んでしまうような映像クオリティの高さに、『こりゃ、着ぐるみとミニチュアセットで撮る和製怪獣映画の時代は終わったな』と、妙な危機感を覚えたものでした。
正直久々の日本製ゴジラとなった『シン・ゴジラ』に対してもあまり期待を抱いていなかったのですが、いざ観終わってみると、コレが予想を超えた大傑作!
ギャレゴジなんて目じゃねえ!いや、まじで!




▲総監督/脚本に庵野秀明氏、監督/特技監督に平成ガメラシリーズ3部作に関わった(あえて実写版『進撃の巨人』の監督さんとは言わない)樋口真嗣氏を迎えた今作。庵野監督といえば『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズでとみに知られるクリエイターですが、元々は筋金入りの特撮マニアとして知られる人物で、特撮愛を煮詰めた汁みたいなものが画作りの端々にも色濃く滲み出ております。

作風としては初代ゴジラに対するリスペクトが強く感じられ、ファミリー向け怪獣プロレス路線ではなく、人類の存続すら脅かしかねない脅威、『怖いゴジラ』像が描かれております。
うっかり小さな子供が見ようもんなら、深刻なトラウマを植えつけられること請け合い!




▲現実の現代日本に巨大怪獣が現れたらどうなるか?というシミュレーションが平成ガメラシリーズ以上にリアルに映像化されており、内閣関係省庁の硬直した縦割り行政の弊害や、何かにつけて書類による決済が必要というグダグダっぷりが非常に生々しく描かれています。
パニック映画/災害映画としても秀逸な出来ですね。

ゴジラの首都圏への侵攻を食い止めるため当然自衛隊が出動することになるのですが、その前段階にあたっての住民の避難誘導や防衛ラインの設定も現実的。一方どことなくエヴァンゲリオンを思わせるような演出もそこかしこに見て取れます。
エヴァのサントラでお馴染みのあの曲が、アレンジを変えて使われてたのにはクスッときました。




▲防衛省全面協力による兵器群の描写も、自衛隊好きには堪りません!実写とCGの混ぜ合わせ方が上手いため、過去の怪獣映画に見られたようなミニチュア/セット撮影特有のチープさも一切感じられませんでした。
AH-1S コブラやAH-64D ロングボウ・アパッチといった戦闘ヘリやOH-1 ニンジャ観測ヘリ、F2戦闘機、10式戦車、16式(仮)機動戦闘車、99式自走155mmりゅう弾砲、MLRS(多連装ロケットシステム)等の現用兵器が一堂に会する戦闘シーンは必見!東宝怪獣映画にありがちな架空の超兵器が出てこないところも小生的にはGOODであります!

まあこのジャンルの映画のお約束で、通常兵器による攻撃なんざ全く効きゃあしないんですけどねえ。




▲過去の作品では描かれなかった、対ゴジラ作戦に安保パートナーである米軍を絡ませるという流れも自然で良いですね。米空軍の保有するステルス爆撃機B2 スピリットや、UAV(無人機)であるMQ-9 リーパーの武装型(ヘルファイア搭載)もフルCGで出演しています。

自衛隊の保有兵器を上回る威力を持つ大型貫通爆弾(バンカーバスター)MOP-2(実在するMOP(Massive Ordnance Penetrator)の改良型という設定)による攻撃で初めてゴジラにダメージを与えることに成功しますが、これがかえって取り返しの付かない事態を招くことに。
ゴジラがはじめて放射熱線を吐くシーンの絶望感は、気の弱い方なら悪夢にうなされそうな凄まじさで、小生も『頼むからもうやめてくれ~!』と、思わず叫びだしたくなりました。内閣総辞職ビーム(←意味は観れば分かる!)、怖いよ~!

熱線の描写は過去のゴジラのそれとはだいぶ異なった印象で、ネット界隈では風の谷のナウシカに登場した巨神兵のプロトンビームとの類似も指摘されておりますね。
言うまでもなく、アニメ版ナウシカで巨神兵の登場シーンの作画を担当したのはアニメーター時代の庵野監督ですし、『巨神兵 東京にあらわる』という実写短編作品も撮っているくらいなので、そのイメージを取り込んだのかも知れません。




▲ゴジラによって蹂躙されていく東京の市街地や打ちのめされた被災者の方々の描写は、否応なく3.11を想起させますが、ただ絶望するばかりでなく、そこから立ち上がり苦難を乗り越えようとする日本人の芯の強さも同時に描かれており、感慨深いものがございました。
ゴジラシリーズに必要不可欠な要素の一つである故伊福部昭氏の手による名スコアの数々を、要所要所でバッチリ流してくれているのもポイント高し!

とりあえず、日本の怪獣映画の命脈が保たれて一安心という感じですが、これだけの完成度だと、続編(あればですが)作るときのハードルは高いだろうにゃ~?



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2016年06月10日

『デッドプール』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲先ごろ封切りと相成りましたアメコミ原作の実写映画『デッドプール』を、休日を利用して観て参りました!




▲原作はアベンジャーズ(の参加各作品)やX-MENで有名なマーベルコミックの人気コミックシリーズ『DEADPOOL』
元々デッドプールというキャラクターはX-MENシリーズにヴィラン(悪役)として登場したのが初出だそうで、本来は1回限りの捨てキャラ扱いだったそうでございますが、どうせ捨てキャラなんだから色々無茶やらせちゃえ!という製作サイドの暴走から妙に人気が出てしまい、マーベル各作品へのゲスト出演を経てスピンオフシリーズの主人公になってしまったという、マーベルコミックきっての出世頭であります。




▲デッドプールは人間兵器を生み出す極秘プロジェクト『ウェポンX』によって生み出された後天的ミュータントで、本名はウェイド・ウィルソン。元米陸軍特殊部隊(※劇中の台詞でモガディッシュやアフガンでの戦闘に参加したことが語られています)隊員で、軍を不名誉除隊になった後はフリーランスの傭兵、あるいはトラブルシューターを生業としています。
演ずるはアメコミの実写化作品にも何かと縁の深いカナダ人俳優ライアン・レイノルズブレイド3で対吸血鬼組織ナイトウォーカーのちょっとヘタレなリーダーハンニバル・キング役を演じておられましたねえ。(アレもマーベル原作。)




▲ちなみにデッドプールが実写映画に初登場したのは、X-MENシリーズのスピンオフとして製作されたヒュー・ジャックマン主演の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』という作品。コミック版とは似ても似つかない風貌(↑上の画像)で、公開当時原作ファンの総スカンを食らったそうですが、実はこの時のデッドプール(役名はウェポンXI)を演じていたのも、何を隠そうライアン・レイノルズその人。
今作の劇中でも、ウルヴァリン版デッドプールの話が自虐的ギャグネタとしてチラッとでてきます。




▲傭兵たちがたまり場としている行きつけのバーで、ウェイドはコールガールのヴァネッサ(演:モリーナ・バッカリン)という女性と出会い、運命的に惹かれあうことに。祝祭日が来るたびに記念として色々とエロいプレイやってるというバカップルっぷりが笑えます。(とくに『国際女性デー』がめちゃくちゃ笑える!)
しかしヴァネッサに結婚を申し込んだクリスマスの夜、突如意識を失って倒れたウェイドは、病院での診察の結果、末期ガンを告知されることに。




▲ヴァネッサを不幸にしたくないウェイドは自分から別れを告げようとしますが、彼女は2人で病気に立ち向かい、乗り越えようと励まします。
そんな折、ウェイドに超人兵士を生み出す極秘プロジェクト『ウェポンX』のリクルーターが接触し、計画の被験者となれば末期ガンも治癒し、超人的な力を手に入れられると提案してきます。
ヴァネッサとともに人生を送りたいと願うウェイドは逡巡の果てに被験者となることを承諾。しかしこれが彼の運命を狂わせることになります。

エイジャックス(演:エド・スクライン)を名乗る科学者の手で体内のミュータント因子を活性化させる薬剤を投与されたウェイドは、肉体に強度の負荷をかけ変異を促すため、来る日も来る日も凄惨な拷問を受け続けることに。
その結果ミュータント因子は見事活性化し、彼のガンも完治しますが、それと引き換えに全身の皮膚がケロイド状となり、ふた目と見られない無残な姿に変貌してしまいます。
更にウェポンXが政府直轄のプロジェクトなどではなく、人間兵器をオークションにかけて世界各地のテロ集団/武装組織に高値で売りつけるための計画だったこと、自分がまんまと騙され、モルモットにされたことを知らされたウェイドはエイジャックスことフランシスに復讐を誓います。




▲捨て身の策で拘束を免れたウェイドはフランシスに襲い掛かりますが、自らも人工ミュータント(※超人的筋力と反射神経を持ち、痛みを一切感じない)となっていたフランシスに返り討ちにされ、死の危機に瀕することに。
しかしどんな傷を負っても瞬時に再生するヒーリングファクター(※痛みは感じる)によって一命を取りとめ、復讐鬼デッドプール(死の賭け)として復活!フランシスに繋がる裏社会の人間たちをエゲツないやり口で次々と追い詰め、糸を手繰り寄せていきます。

なお、原作コミックにおけるデッドプールの際立った特殊能力『第4の壁の突破』は映画版でも忠実に描かれており、時折カメラ目線で視聴者に語りかけてきたり致します。
『今からちょっと残酷なことするから、カメラは向こう向いててね♥』とか。こういうメタ的な演出が随所に挿入されているのですが、そのタイミングが絶妙で、テンポを崩していないところが秀逸!




▲元々お調子者だったウェイドですが、デッドプールになってからはそのキ〇チガイっぷりにますます拍車が掛かることに。お下劣な下ネタ全開な台詞回しといい、敵対者を容赦なく切り刻み、銃でぶち抜く残忍さといい、コレ絶対地上波で放送できねえだろうな~。
『くあ~、これで今夜はオカズに困らねえな~!』




▲X-MENのメンバーであるミュータントコロッサス(画像右)とネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(画像左/名前が長いわ!)は、デッドプールをX-MENに加入させ、その能力を正しいことに使わせようとしますが、正義感だの道徳心だのをまったく持ち合わせていないデッドプールはそれを全力で拒否。
どうでもいいけど、ちょっと説教じみたお父さんみたいなコロッサスと、いつもムスッとしてる(けどよくみると結構可愛い)反抗期の娘みたいなネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(だから名前が長いって!)の掛け合いが結構好きです。




▲デッドプールが愛用するバックパックは、日本が生んだあの超有名マスコットキャラクターキティさんことハローキティ!う~ん、良い具合に狂ってるなあ。
そういえばブレイド3でもレイノルズの台詞にキティちゃんネタが出てきてたけど、個人的にファンなんやろか?海外のセレブにもキティラーって多いし。
他にもボルトロン(※81年放送の日本製ロボットアニメ『百獣王ゴライオン』のアメリカ放送時のタイトル)の指輪を手に入れて狂喜乱舞したりと、妙に日本ネタが出てきてます。原作だと何故か日本の相撲部屋に弟子入りしたりもしてるそうですし。




▲ウェイドがデッドプールとなって生きていることを知ったフランシスは、ヴァネッサを人質にして彼をおびき寄せます。コロッサスとネガソニック以下略の二人を伴い、決戦の場に向かうデッドプール。でもせっかく用意した大量の武器弾薬を詰め込んだキティちゃんバッグを、タクシーに置き忘れてきちゃったり。う~ん、このドジッ子め♥
冒頭の戦闘シーンでも、せっかく用意した弾薬をアジトに置き忘れて、2丁のデザートイーグル(フルレイルの最新バージョン)に装填されていた12発の弾丸だけで戦う(しかも微妙に射撃が下手!)羽目になったり、ひょっとするととんでもない天然ボケなんでないかい?

仕方ないからショッカーの戦闘員みたいな黒ずくめの敵戦闘員を背中に背負った日本刀の二刀流で血祭りに上げ、その死体で人文字作っちゃうところがお茶目。




▲最後は諸悪の根源であるフランシスとの一騎打ち!まあこの手の映画のお約束ですね。

ストーリー的には特にひねりも無く、『愛する人を守るために戦う』という王道パターンなのですが、魅力的なキャラクター達に切れの良いアクションシーン、作中にちりばめられた様々な小ネタ、お下劣かつ不謹慎なギャグ&エロネタ、そしてデッドプールことウェイドの恋人ヴァネッサへの一途な愛がしっかりと描かれ、作品世界にグッと引き込まれます!
ライアン・レイノルズのデッドプール、ほんとはまり役だわ~。

あ、アメコミ原作の癖にR指定なんで、子供は観ちゃだめよ!



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2016年04月19日

『タナ・セガール洋画劇場番外編・VIPER'S CREED』!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

最近ネットの情報で知った6年ほど前のロボットアニメに、小生今更ながらにハマっちゃったりなんか致しましてございまする!↓


『VIPER'S CREED/ヴァイパーズ・クリード』
士郎正宗の原作をフルCGアニメとして映像化した『APPLE SEED』や、その続編『EX MACHINA』を手がけた荒牧伸志氏が総監督を勤めた作品。
荒牧氏といえば、小生みたいな80年代SFアニメど直球世代にとっては『機甲創世記モスピーダ』『メガゾーン23』『ガルフォース』『バブルガム・クライシス』『メタルスキンパニック・MADOX01』といった一連のアートミック製アニメのメカニックデザイナーを勤めた方というイメージが強いですねえ。




▲世界中を巻き込んだ大戦の終結から8年を経た近未来、物流の中心として海外企業を誘致することでいち早く復興を遂げたフォート・ダイバシティという街が舞台となっています。劇中はっきりとは描写されていませんが、どうも東京都港区台場(いわゆるお台場)の未来の姿みたいですね。
大戦中にばら撒かれたバグメックと呼ばれる自立型無人兵器が今も各所に潜伏しており、時折市街に向けて無差別攻撃を仕掛けてくるため、市当局はPMC(民間軍事会社)と契約を結び、これに対抗しています。

主人公たちはそうしたPMCのひとつであるAGS(アルコン・グローバル・セキュリティ)社のコントラクター(軍事契約要員)であり、マニューバ・ブレードと呼ばれる可変戦闘バイクのパイロット(※作中ではブレードマンと呼称)。




▲このいかつい角刈りのお兄さんが、AGS所属のマニューバ・ブレード部隊の中でも抜きん出た技量を持つユニット・ヴァイパーのブレードマンであり、独眼にちなんだ『サイクロプス』のコードネームを持つ主人公サイキ・クライド
数々の戦場を渡り歩いてきた歴戦の兵士であり、寡黙で異様に無愛想、だけど意外と仲間想いで強い信念を内に秘めているという、まるで高倉健さんみたいなキャラクターであります。ちなみにコーヒーは砂糖を山盛りに入れないと飲めない超甘党で、辛いものが大の苦手という、強面な風貌に似合わない萌えポイントの持ち主。
CVは人気ヤクザゲーム『龍が如く』シリーズの桐生ちゃん役でお馴染みの黒田崇矢さん。

ちなみにユニット・ヴァイパーをはじめ各MB小隊には、アダー/マンバ/コブラ/パイソンなど、全て蛇にちなんだ名称が付けられています。




▲バグメックは他の都市とフォート・ダイバシティを結ぶ幹線道路から侵攻してくることが多く、大別して小型/中型/大型の3系統が存在。中型で人間とほぼ同じくらいのサイズ、大型になると全高5m近い機種も存在しています。
上の画像は大型に分類されるメガソーマ型。色といい顔(?)といい、なんか重武装したダンボーみたいで、見ようによってはかわいいかも。

基本登場メカの武装は全て実弾で、フルCGの利点を活かしてガトリングガンのバレルの回転や発砲に伴うエンプティケースの排莢などもしっかりと描写されています。手描きでやってたら、アニメーターさんが発狂しちゃうね。




▲ユニット・ヴァイパーのメンバーたちはどいつもこいつも一癖ある人間で、それぞれが戦争という地獄の中で辛酸をなめてきた者たちばかり。
見るからに軽薄な振る舞いの裏に、戦場で受けた拷問によるトラウマを抱えた凄腕のスナイパー『グリム・リーパー』(死神)ことルドラ・シャンカル
一見単なる守銭奴に見えて、戦火で故郷をなくしたために止む無く養子に出した一人娘への送金のため、命がけで報酬を稼ぎ続ける女性ブレードマン、『ソーサレス』(魔女)ことノーマ・ン・グィエン
筋骨隆々とした巨体の持ち主ながら料理好きという繊細な側面を持ち、地雷処理訓練を指導していた際に不可抗力ながら部下に重傷を負わせてしまったという過去に苦しむ『ゴーレム』(木偶)ことガリブ・スヴァローグ
唯一の例外は、故郷を守りたいという若者特有の理想主義からブレードマンとなった『イカロス』ことオグマ・ハルキでしょうか。




▲マニューバ・ブレードの人型戦闘形態であるマニューバ・ロイド。荒牧氏がこれまでに幾度と無く手がけてきたバイク系可変メカ(ライドアーマー/マニューバスレイブ/モトスレイブetc)の集大成的なデザインといえるでしょう。
パーソナルマークと武装以外はどの機体も同じカラーリングで統一されているところがリアル。マニューバ・ロイド形態時の全高は3.5mほどで、同じバイク系変形ロボであるメガゾーン23のガーランドより少し小さいくらいでしょうか。

各メンバーの戦闘スタイルに合わせ、35mmアサルトライフル(サイキ機)/40mmアンチマテリアルライフル(ルドラ機)/チェーンソー付きフルオートショットガン(ノーマ機)/ガトリングガン&ミサイルランチャー(ガリブ機)といった武装をチョイスしており、機体4箇所に設けられたハードポイントによりバイク形態/人型形態双方で同じ武装を用いることができる、変形ギミックに整合性の取れたデザインも荒牧メカならでは、という感じ!
ちなみに頭のツノは装飾やアンテナではなくワイヤーカッターという設定だそうで、軍用兵器全般に造詣の深い荒牧氏らしいこじ付けっぷりが堪りません!




▲3DCGならではのヌルヌル動くハイスピードメカアクションがこの作品の最大の魅力!
ドラマ面においても、活動地域の安全を守るためというより海外企業の利益を守るために雇われているPMCに民衆が抱く悪感情や、いざとなれば消耗品/スケープゴートとして切り捨てられるコントラクターたちの厳しい現実などが描かれ、大傑作とは言えないまでも中々にまとまりの良い佳作という感想を小生は持ちました。ビジネスライクな関係のようで、実は強い信頼で結ばれたユニット・ヴァイパーの面々が、これまた良い味出してるんですよねえ。

銃器関係も実在のモデルが色々と登場しており、サイキの愛用するM1911ガバメントをはじめ、ルガー・スーパーレッドホーク、デザートイーグル、ルガーKP85、ワルサーWA-2000(後期型)、H&K PSG-1、ステアーTMP、FN P-90、グロック17、SIG P226、H&K HK53、89式小銃、コルト・ウッズマン マッチターゲットなどが確認できました。

6年以上も前のBS系マイナーアニメなんでレンタル屋さんにも中々置いてないかもしれませんが、機会があったらぜひ鑑賞をおススメしたい作品であります!全12話(1クール)の短い作品なんで、一気に最後まで見れちゃいますよ~。



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2015年12月20日

『007 スペクター』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲スパイムービーの金字塔007(ダブルオーセブン)シリーズの最新作『007 スペクター 』(原題 SPECTRE)を先日観て参りました!




『カジノ・ロワイヤル』で6代目ジェームズ・ボンドを襲名したダニエル・クレイグも、今回ではや4作目!
金髪碧眼の容姿も含め、当初はボンド役に似つかわしくないと批判を浴びたクレイグでしたが、ふたを開けてみればはまり役として大絶賛を浴びましたね。
イアン・フレミングの原作小説における、エレガントさと冷酷さ、暴力性、そして内面の繊細さを併せ持つボンドのイメージにもっとも近いと評するファンも多いようです。




▲ストーリー的には前作『スカイフォール』のそのまま続編となっています。そういえば、1作目『カジノロワイヤル』と第2作目『慰めの報酬』も直接的につながった物語でした。

毎度恒例のアバンタイトルにおけるアクションシークエンスですが、今回はメキシコの祭日である『死者の日』が舞台。爆弾テロを画策するテロリストをボンドが独断で抹殺しようとする所から始まります。
このシーンでボンドが手にしているのはグロック17にFABディフェンスのKPOSカービンコンバージョンキットをセットアップしたもので、サプレッサーとフリップアップサイト、レーザーエイミングモジュールが装着されています。
隠し持ちやすく、市街地における短距離狙撃に向いた武器のチョイスと言えますね。




▲狙撃でスマートにターゲットを片付けようとした矢先、不測の事態が発生して結局は派手な大立ち回りをしでかす羽目に。おかげで冒頭から、ボンドと彼の所属するMI6(エムアイシックス)は窮地に立たされることと相成ります。




▲公開中の映画なのであんましネタバレになるような事は書けないのですが、ボンドが休暇の振りをして独自に行動していた理由は、前作のラストで殉職した前任の上司M(ジュディ・デンチ)に下された最後の命令を果たすため。
これまでの任務でボンドが関わってきた敵、ル・シッフルドミニク・グリーンラウル・シルヴァの背後で糸を引いていた黒幕を、ボンドは追う事になります。

ボンドガールの一人(※メインヒロインでは無いですが)として、イタリアの至宝ことモニカ・ベルッチが出演しておりますが、さすがにドーベルマンなんかに出てた頃と比べると容色が衰えてきたかにゃ~?まあ、50過ぎという実年齢を考えると、今でも十分過ぎるくらい綺麗な女優さんですが。




▲コチラが今回のメインヒロインとなるマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)。カジノ・ロワイヤルや慰めの報酬に登場していた敵組織のエージェントミスターホワイトの娘であり、黒幕につながる手がかりを握る重要人物であります。
自分を厄介毎に巻き込んだボンドに最初は辛らつな言葉の数々を投げつけるものの、共に苦難を乗り越えるうち、二人の間には深い絆と愛情が芽生えていくことに。
こういう展開はボンド映画の王道ですね。




▲タイトルになっているスペクター(Spectre)とは、007シリーズ旧作に幾度となく登場してきていた国際的犯罪結社で、ボンドの天敵みたいな組織ですね。権利関係のもつれで長らくシリーズから姿を消しておりましたが、この度満を持しての復活であります。
今作におけるスペクターの指導者はフランツ・オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)という男。
あれ?スペクターの首領つったら、ハゲ頭とマオカラースーツとペットのぬこがトレードマークのエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドなんじゃねえの?と思われる旧作ファンも多いかと思いますが、後半にちゃんとひとひねりがございます。
実はボンドとは過去に深い因縁のあるキャラクター。




▲スペクターの構成員でボンドの前に幾度となく立ちはだかる強敵Mr ヒンクス。演ずるは米国の元プロレスラーバティスタことデヴィッド・バウティスタであります。変なメイクでガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにも出てましたねえ。
愛銃はアーセナル社のツインガバことAF2011 デュエラー プリズマティックで、小生の知る限り映画に登場するのは本作が初めてではないかと思います。



▲前作のラストでMのコードネームとMI6局長の座を引き継いだギャレス・マロリー(レイフ・ファインズ)。ボンドが引き起こした数々の揉め事に対する風当たりが政府内で強まり、さらに今後諜報活動にはドローンを活用すべしという方針を上層部が打ち出したことでMI6は消滅の危機に瀕しており、窮地に立たされることに。なんだか中間管理職の悲哀を感じさせますねえ。
それでも現場で体を張っているボンドを信じて、ひそかにバックアップを続けるところが男前であります!
前作で勢ぞろいしたMI6の面々Q(ベン・ウィショー)やミス・マネーペニー(ナオミ・ハリス)も、今作では見せ場が多くなっています。



▲ボンドのサイドアームは例によってワルサーPPK。やっぱ同じワルサーでも、無粋なポリマーフレームのP99よりこっちの方が似合うよね~。
それにしてもこのダニエル・クレイグ、歴代ボンド役者の中でも一番銃の使い方が様になってます!




▲オーストリアの雪山でのガンファイトでは、敵から奪ったH&K VP9も使用。本格的な銃撃戦だったら、コンシールドキャリー向けのPPKよりこっちの方が頼りになりますよね。
ちなみに今回もボンドの衣装は米国の大手ファッションブランドトム・フォードが担当しております。




▲中盤のアフリカでのシークエンスでは、これまた敵から奪ったVz58コンパクトの5.56mmx45口径バージョンを使用。アホみたいにフルオートで弾をばら撒くのではなく、セミオートで的確に敵を撃ち倒していくところがなんともリアルです。
近距離の敵に対してはストックを畳んだままクイックシュート、遠距離の敵に対してはちゃんとストックを伸ばして狙撃するなど、使いこなし方が一々プロっぽいんですよねえ。




▲クレイグ・ボンド第1作目のカジノロワイヤルでは、おそらくジェイソン・ボーンシリーズのような『生身の人間による等身大のアクション』を主体とした、現実的な世界観の作品を目指したのではないかという感じでしたが、今作では過去の007シリーズのような派手な秘密兵器や仰々しい敵キャラクターを復活させ、『やや軽めな娯楽作品としての007』という作風へ回帰させる意図があったのかな?という気が致します。

本作のエピローグを見ると続編がどうなるのか非常に気になるのですが、ダニエル・クレイグにはまだまだボンド役を頑張ってほしい所であります!



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2015年10月24日

『ジョン・ウィック』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲以前から公開を心待ちにしておりましたキアヌ・リーブス主演のアクション大作『ジョン・ウィック』(原題 JOHN WICK)を観て参りました!




▲アメリカ本国では昨年2014年の時点ですでに公開されており、ほぼ1年遅れの日本公開となった本作。こんな面白い作品を1年間も放ったらかしにしていた日本の配給会社に、小生憤りを禁じえないというくらい、近年のアクション映画の中では大傑作と言える作品だと思いまする!(小生の独断と偏見ですが。)




▲キアヌ・リーブスといえばMATRIXシリーズでの主演がとみに知られるところですが、古くはハートブルーやスピードといった作品に主演しており、しっかりと基本を抑えたリアルなガンファイトを魅せる俳優としても有名ですね。

ストーリーそのものは、かけがえのない『希望』を奪われた元殺し屋が、自分から全てを奪った者に復讐を誓うという、はっきり言えばこれまでに散々使い古されたパターンなのですが、魅力あふれるキャラクター描写と身がすくむような殺気溢れるハードアクションの連続で見る者を魅了します。




▲主人公ジョン・ウィックは、かつてロシアンマフィアに所属していた凄腕の殺し屋で、ボスであるヴィゴにも一目置かれていた男。愛する女性との出会いをきっかけに足を洗う事を決意し、ある困難な仕事を遂行する事を条件に引退を許されます。
しかし幸せな結婚生活も長くは続かず、難病に冒された妻ヘレンは長い闘病生活の果てにジョンを残して先立つことに。過去を捨てて一緒になった最愛の人を無くし悲嘆に暮れていた葬儀当日の夜、へレンが生前手配していたある『贈り物』が彼の元に届けられたことで、生きる希望を少しづつ取り戻してゆくジョン。
ところがそのはかない希望を、かつて自分が仕えたヴィゴの息子ヨセフに理不尽に奪われ、ジョンは復讐鬼として裏社会に舞い戻ります。

ちなみにジョンの現役時代の通り名はバーバヤガー。(※ロシアの伝承に登場する魔女 ヤガー婆さんのこと。劇中ではブギーマン/魔物みたいな意味でこの言葉が使われております。)




▲劇中ジョンのサイドアームとして使用されるのが、H&K P30Lのコンペンセーター付きカスタムモデル。バックアップガンはグロック26ですね。両モデルとも予備も含めて2丁づつ用意している所がシブいです。
P30LはKSCさんあたりがブローバックガスガンで出してくれないかにゃ~?




▲ガンアクションのシーンはかなり派手目で、米国ではガンフー(ガンとカンフーを組み合わせた造語)と呼ばれているようですが、最新のコンバットシューティングのメソッドが巧みに取り込まれており、柔道をベースとしたボディアクションと相まって、手の届くような極至近距離におけるガンファイトが確かな説得力を伴って描写されております。

息子を守るためにヴィゴが差し向けた殺し屋に対しジョンは一切の容赦がなく、胴体への銃撃で動きを止めつつ、頭部に銃弾をぶち込んで確実に敵を無力化(と書いて必ず殺すと読む)する、エゲツな~い戦いぶりが特徴。
激しい銃撃戦の合間にタクティカルリロードもしっかり見せており、マガジンの上部に人差し指を添えてグリップに確実に叩きこむ動作に、キアヌ・リーブスがちゃんと専門的なトレーニング受けていることが伺えます。
極至近距離でのガンファイトの際、銃を胸元に引きつけて体の正中線上に保持しながら発砲するC.A.R(Center Axis Relock)というテクニックを多用しているところもプロいですね。




▲正面切った多対一の銃撃戦では、Coharie Arms社のCA-415をメインアームにチョイス。馴染みの薄い名前ですが、要するにHK416のアメリカ製クローンモデルであります。オプティカルサイトはEo-TECHの553が乗っかってますね。
街中で目立たないよう、ナイロンのディスクリートケースに納めて携行しているのがこれまたリアル。
ハンドガンと同じように、至近距離で発砲するときはサイトを使わず、ポイントシュートで相手の胸部を狙っています。例によって止めは頭部にバースト射撃。おっかねえ~!




▲Kel-Techの最新ブルパップショットガンKSGも登場。ジョン自身の持ち物では無く、敵から奪って使用する武器であります。
発砲時にしっかり目を開けている所がエライ!銃に慣れてない俳優だと、大抵音とマズルフラッシュにビビって目をつぶっちゃいますから。




▲DTA(Desert Tech Arms)社のブルパップ式ボルトアクションスナイパーライフルSRS(Stealth Recon Scout)の22インチバレルバージョンもいち早く登場。これも敵から奪ったものですね。
ヨセフのボディガード達に反撃する暇も与えず、ヘッドショットで次々に射殺していくシーンがこれまたおっかねえ~!




▲脇を固める俳優陣がまた豪華で、ジョンの親友でありヴィゴに彼の抹殺を依頼されるマーカス役にあのウィレム・デフォーが!彼がジョン抹殺の依頼を引き受けた真意は、ぜひ劇場でご確認下さいまし。
腕のいい狙撃屋らしく、使用銃はルガーM77をテイクダウンタイプにカスタマイズし、サプレッサーを装着したもの。ビルの屋上でアタッシュケースから取り出したライフルを組み立てる、ある意味ベタなお約束シーンも有り。
発砲したライフルを片付ける際、加熱したサプレッサーで火傷しないようペロリと指を舐めるシーンが芸コマです!




▲古株の殺し屋らしく、サイドアームも新しめなポリマーフレームオートでは無く、オールドファッションなブラウニングハイパワーを愛用。仕事に取り掛かる前に銃をしっかりメンテナンスする所が、いかにも職人気質という感じですね。
バックアップガンもしっかり用意してますが、劇中ハイパワーを抜くシーンが無かったのが残念であります。




▲マーカス同様ジョンの古馴染みで、同じくジョン抹殺をヴィゴに依頼されたミス・パーキンス。劇中なぜか必ずミスを付けて呼ばれているのがなんか可笑しいです。
演じるエイドリアンヌ・パリッキは身長が180cmあるそうで、キアヌ・リーブスとの格闘シーンでも全く引けを取っておりませんでした。
金の為なら仁義もへったくれもないという悪女系キャラですが、その行いのせいで最後は自分の首を絞める事に…。使用銃はサプレッサー付きのワルサーP99




▲ヴィゴの腹心の部下であり、格闘の達人キリール。劇中ジョンを最も苦しめる宿敵のようなポジションのキャラクターで、格闘のスタイルはサンボやシステマといったロシア系武術らしく、繰り出す技の一つ一つがいちいち痛そうです!
演ずるはキアヌ・リーブス主演のマトリックス・リローデッドでエージェント・ジョンソン役を務めたダニエル・バーンハードですね。
使用銃はセイリエントアームズのグロック17カスタムTier1。構えが素人くさいカップ&ソーサーなのはちょっとかっこ悪いかにゃ~?




▲マフィア側の連中の使用銃はグロック系が多いのですが、ちょこっと珍しかったのがFAB Defense社のKPOSカービンコンバージョンキットを組み込んだバージョン。昔中華製で出てましたね。
フルオートで景気よく弾をばら撒いてましたが、よく見るとサイトが付いてないねこの銃。




▲ジョンの復讐がマフィア側の報復を呼ぶ負の連鎖で、最後は泥沼の殺し合いに突入していきます。ある意味かわいそうなのがロシアンマフィアのボスヴィゴで、バカ息子が粋がって余計なことしでかさなけりゃ、おっかないバーバヤガー(ブギーマン)を敵に回さずに済んだんですよねえ。
ヴィゴ自身は仁義を守るタイプの極道らしく、長年組織に貢献したジョンに対して、畏敬の念と共にある種の親愛の情も抱いていたようですが、息子の育て方を間違っちゃったんだねえ。
なんにせよ、アクションスターとしてのキアヌ・リーブス完全復活!という感じで、ぜひ劇場でやってるうちに見てもらいたい傑作であります!



そういえばキアヌ・リーブスの主演が決まったというアメリカのTVドラマジョン・レインシリーズって、今どうなってんだろ?同じ原作が椎名桔平主演で映画化(大駄作!)された時より遥かに期待が持てるんで、ポシャッちゃうような事があったら悲しんですが。



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2015年07月15日

『ターミネーター 新起動/ジェニシス』観て来ました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲6年ぶりのシリーズ最新作となる『ターミネーター 新起動/ジェニシス』(Terminator Genisys)を先日見て参りました。
いや~、このクソ暑い日差しの中、アラフォーのおっさんが1時間近くチャリンコ漕いで映画館行っちゃいけないね~。ホンマ死ぬかと思ったわ!
以下、微妙にネタバレを挟みつつご紹介致しますのでご注意を!(まあ、重要なネタバレは控えさせて頂きますが。)




▲前作『ターミネーター4』(Teminator Salvation)は新生バットマンシリーズのクリスチャン・ベールとアバターのサム・ワーシントンの共演が話題になりましたが、シリーズの顔であるアーノルド・シュワルツェネッガーの不在(一応CG合成で若シュワが出てきましたが)が響いたのか、興行収益的には失敗だったみたいですね。小生はあの映画、結構好きだったりするんですけど。T3?知らんなあ?

上の画像の二人はジョン・コナー(左)とカイル・リース(右)。小生の独断と偏見ですが、カイル役はもうちょこっとマイケル・ビーン(初代カイル役)に似た雰囲気の俳優を使ってほしかった!




▲シュワルツェネッガーがターミネーター役を演じるのは実に12年ぶりだそうですが、全体的に見るとT2の時のイメージに近いかな?という気が致します。しゃべり方は機械的でも、中身はちゃんと自我と感情を持ってる感じがする演技でしたね。
シュワちゃんが演じるのはこれまでと同じT-800 モデル101ですが、中年タイプ(通称シワミネーター/勝手に命名)と初老タイプ(通称ジジミネーター/勝手に命名)を特殊メイクアップで演じ分けております。役名は『ガーディアン』(守護者)ですが、劇中ではもっぱら『おじさん』と呼ばれてました。
同じ個体が経年により加齢したという設定なんですが、T-800の外装部分は有機組織なので、人間と同じように老化するんですねえ。




▲一方スカイネットが1984年に送り込んだのが、まだ老化する前のT800 モデル101。こっちはさしずめ若(わか)ミネーターといった所でしょうか。
さすがにコチラは本人では無く、若いころのシュワちゃんに似た体格のボディビルダーの体に、CG合成でT1当時のシュワヘッドを合成しての登場となっています。T4の時と同じ手法ですね。
1984年のLAに送り込まれてくるシークエンスや、そのあとチンピラに絡まれるシーンなど、オリジナルT1を再現した場面も多々あり、旧作ファンにはうれしい所。

ガーディアン(シワミネーター)と若ミネーターの、モデル101同士の激突シーンもあるのですが、微妙にガーディアン(シワミネーター)が押され気味なところがちょっと笑えます。まあメンテなしで何十年も稼動してりゃ、あちこちガタも来るわな。




▲予告編にも登場していましたが、1984年にタイムスリップしたカイルを待ち受けていたのがあのT-1000!変幻自在な流体ポリマー合金製のボディを持つ、T2でお馴染みのアイツですね。
演じるは韓流スターとして全国のオバハンたちの心を鷲掴みにしたイ・ビョンホンですが、オリジナルのロバート・パトリックと比べると随分貫録負けしてるな~という印象。わざわざ韓国人俳優をキャスティングする必然性も感じられませんでした。
ちなみに思い切ってバラシてしまいますが、コイツT2の時のような絶望感を感じるような強敵では無く、はっきり言ってとんだ噛ませキャラです。
ラスボスとしては、もっとエゲツナイの(T-3000)が出てきますんで。




▲1984年時のサラ・コナー役を、エミリア・クラークが演じております。オリジナルT1のサラは単なるウェイトレスでしたが、今作では歴史改変により1984年の時点で既に屈強な女戦士に成長しており、T-1000に追われて窮地に陥っているカイルを助けに現れます。
幼いころに両親をT-1000に殺され、その後彼女を救ったガーディアン(まだ若ミネーターだった頃のシワミネーター)に戦士として育てられという過去を持ち、長年守ってくれた彼をおじさんと呼び慕っている訳ですね。




▲T2のディレクターズカット版では少年時代のジョンがT-800に笑う事を教えるシーンがありますが、今作のガーディアンも所々笑うシーンがございます。いいな~、この引き攣った様な満面の笑顔!
他にも寒いジョークを口にして微妙~な空気を醸し出すシーンもあり、そのスベリ加減が(いい意味で)笑いを誘います。




▲コイツが新キャラのT-3000。スカイネットが生み出した新型ターミネーターなのですが、どんなキャラなのか、正体は一体何なのかについては劇場でご確認下さいまし。
イメージ的にはT2の時のT-1000っぽい立ち位置かにゃ~?




▲紆余曲折あってサラとカイルはガーディアンと離ればなれとなり、再会した時にはさらに歳食っちゃってとうとうジジミネーターにバージョンアップ!(アップ?)シワミネーターの時から、ポンコツさ加減にもさらに磨きがかかっております!
志村けんのジジイコントを思わせるようなシーンもあったりして、コイツ大丈夫かい?と、小生いらん心配をしてしまいました。
ちなみに口癖は『私は旧型だが、まだポンコツでは無い』と、『理論的には、そうだ』。同じセリフをことあるごとに口にする所も、ボケ老人っぽくてキュートです!
あの、別にディスってる訳では無くて、褒め言葉ですからね!




▲ちょっとばかし残念だったのが、登場する銃器に関する時代考証が行き届いていなかった点。1984年の時点でチョート製フォールディングストックを装着したMP5KバレットM82『A1』が登場しているのですが、現実にはまだ存在していなかったモデルですね。
せめてストック無しのMP5K無印の初期型バレットM82だったら、無粋なツッコミを入れる事も無かったんですが。
T-1000を含めたLAPDの警官のサービスピストルがリボルバー(S&W M15)だったのは良かったのに、惜しい!




▲T-800のエンドスケルトンも若干ながらデザインがリニューアルされているのですが、アレンジが中途半端でそこはかとなくパチモン臭くなってました。こういうところもオリジナルに対するリスペクトが足らんな~!
やっぱエンドスケルトンのデザインはジェームズ・キャメロン監督の手によるオリジナルが最高ですよね!(←断言。)




▲色々と辛辣なツッコミも入れましたが、個人的にシリーズ最大の駄作だと思っているT3と比べれば、遥かに面白い作品だと思いました。
変に若作りさせず、初老の域に達したシュワルツェネッガーにしか演じられないターミネーター像を作り上げた脚本の勝利と言えるでしょう!
取り敢えず小生の中でのシリーズランキングでは、1位=T1、2位=T2、3位=T4、4位=T5、5位=T3という順位になるでしょうか?

TVドラマの『サラコナークロニクルズ』も好きだったんだけど、もう復活は望めないんだろうな~。



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さあ、来月は『ジュラシックワールド』だな!


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2015年06月26日

『マッドマックス 怒りのデスロード』観て来ました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲約30年ぶりのシリーズ新作という事で、ファンの間で大きな話題となっておりました『マッドマックス 怒りのデスロード』(MADMAX FURY ROAD)を先日レイトショーにて見て参りました!




▲企画自体はかなり前から進行していたそうですが、イラク戦争や経済不況のあおりを受けて撮影が頓挫し、一時は完成すら危ぶまれていた本作品。しかしシリーズの生みの親でもあるジョージ・ミラー監督の執念が実を結び、ついに完成にこぎつけたという訳ですね。
このところ『ベイブ』『ハッピーフィート』といったほのぼの路線の作品ばっか撮ってたミラー監督ですが、溜りに溜まった鬱憤を晴らすかのごとく、本作は原点回帰のスーパーバイオレンスアクション映画に仕上がっておりました!

今回主人公マックスことマクシミリアン・ロカタンスキー(最近になってフルネームを知りました)役を演ずるのは、インセプションやダークナイトライジングといったクリストファー・ノーラン監督作品でその個性をいかんなく発揮したトム・ハーディー
オリジナル3部作でマックスを演じたメル・ギブソンとは似ても似つかない風貌ですが、いざ映画が始まってみると全く気にならないハマりっぷりであります!




▲本作のヒロイン(?)フュリオサ役を演じるのはあのシャーリーズ・セロン!ゴージャスなブロンド美人といった感じの普段のイメージを覆す、タフな女戦士という役柄を体当たりで演じております。
詳しいネタバレは避けますが、最初はマックスと敵対(本気の殺し合い!)するものの、その後利害の一致から手を結ぶ事に。過去のトラウマから固く心を閉ざしていたマックスと戦いを通じて信頼を結び、次第に心を通わせてゆくという役柄ですね。
射撃の名手という設定で、劇中カスタマイズしたSKSライフルを主に愛用しております。




▲今作の悪役キャラであり、その強烈なビジュアルが見る者を圧倒するイモータン・ジョー。初代マッドマックスで凶悪な暴走族のリーダートゥーカッターを演じたヒュー・キース・バーンの再登板であります!
自分のために死ねば英雄になれるという狂信的なカルトの教義を配下の若者たち(ウォーボーイズ)に刷り込み、暴力とカリスマ(+水の配給)で人々を支配する独裁者で、核戦争前は優秀な軍人(大佐)だったとか。愛銃はコルト・アナコンダのステンレスモデル6in。

ちなみに同盟関係にある人間として、製油施設を持つガスタウンの首魁人食い男爵と、武器弾薬の製造を手掛けるブレットファーム(弾薬畑)のリーダーブレットファーマーというこれまた素敵なキチガイジジイども面々が登場します。




▲イモ―タン・ジョーの息子の一人リクタス。汚染された環境の下で生まれたせいか知性と呼吸器系に障害を抱えており、まさに『体は大人、頭脳は子供』を地で行く筋肉バカパワータイプキャラであります!
暴力だけが頼りの荒廃した世界では、こういう頭使わないタイプの方が生きやすいんだろ~な、きっと。




▲イモータン・ジョー配下のウォーボーイズの一人で、名誉の戦死に憧れる若者ニュークス。最初は狂信的にジョーを崇拝していたものの、根が単純なのか、ある意味純真なのか、後半ではだんだんとエエ感じなキャラに変わって参ります!
今作でマックスが手にするダブルバレル・ソウドオフショットガンは元々コイツの持ち物なのですが、過去のマッドマックスシリーズを見た人なら思わずニヤッとしてしまうようなネタが出て参ります。(ヒント、マッドマックス2。)




▲過去作に比べて今回は結構ガンアクションも多めでありました。反面、ちょっと武器に恵まれ過ぎかな?と思ったり思わなかったり。
登場する銃器はやや古めなものが多く、ハンドガン系ではグロック17の2ndジェネレーション(カットによっては3rdに化けてたけど)を始めトーラスPT92、マウザーC96、ルガーP08、ウェブリーMK-Ⅳといったモデルが目立ってましたねえ。
もちろんマッドマックス名物ともいえるボウガンも健在!




▲もちろんシリーズのお約束である、ヒャッハ―!な改造ビークルによるカーバトルシーンも満載!カーバトルシーンの80%以上はCGを使わずライブスタントで撮影されているそうで、その大迫力に終始圧倒されます!
なんというか、マッドマックス2のクライマックスのシークエンスを、全編ぶっ通しでやってるような感じで、ボロ雑巾のように人が死んでいく描写は、ほんとに死人が出てんじゃねえかこれ?と、思わず要らん心配をしてしまうほど。

そうそう、この作品出来ればちょっと奮発してでもIMAX 3D上映で観た方がいいと思います。あの腹の響くような音響効果は家庭用ソフトでは絶対再現できないと思うし。




▲パンフレットの情報量もなかなか充実しており、各キャラクターのプロフィールや登場する銃器、車に関する解説も詳細。昨今の映画パンフレットを見ると値段の割に内容が薄っぺらな物が多い印象でしたが、これだけの内容なら高いお金払っても買っておく価値はあるかにゃ~?
前半は本作品に関する解説、後半には北斗の拳の原作者原哲夫氏とスタッフの対談や、マッドマックス2のモヒカン男ウェズ役(ついでに言うとコマンドーのベネットさん役)で有名なバーノン・ウェルズ氏へのインタビューも掲載されており、ファン必見という感じ!

それによるとコスチュームも含めたウェズのバックグラウンドについてはバーノン・ウェルズ氏自身の役作りが色濃く反映されていたそうで、個性的過ぎるコスチュームは日本の侍とネイティブアメリカンを合わせたイメージだとか。まあ、おケツ丸出しなのはどうかと思いますが。
さらにウェズのバイクに2ケツしてた、どう見てもおホモだちにしか見えない金髪の美青年(でもないか?)も、実は両親を失って路頭に迷っていたところをウェズに助けられ、彼の息子のように育てられた人物だったのだとか。
それを踏まえると、息子を殺されたウェズが怒り狂うのもさもありなん、これまでと打って変わってなんだか良い人に見えて…こないか、やっぱり。
ちなみにバーノン・ウェルズ氏の奥様は日本人なんだそうで、ご本人も大の親日家だそうです。

全体的に見るとマッドマックス2のテイストを何倍にもパワーアップしたような印象で、オリジナルシリーズのファンもこれなら納得なのでは無いでしょうか?



最後に一言、上映が終わった後『面白かったけど、なんかコレ北斗の拳のパクリっぽいよね?』とか話してたぼくちゃん達。北斗の拳がマッドマックス2をパクってんだよ!と、小生声を大にして言いたい。言えなかったけど。言いたかったなあ…。



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2015年05月29日

『チャッピー』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲ミリブロでも以前から紹介されておりましたニール・ブロムカンプ監督の最新作『チャッピー』を、昨晩仕事帰りに観て参りました!




ニール・ブロムカンプといえば、あの『第9地区』でセンセーショナルなデビューを果たした、南アフリカ出身の映画監督。マット・デイモン主演の『エリジウム』のヒットも記憶に新しい所ですね。なんかデビュー当時のジェームズ・キャメロンと同系統の匂いを感じる、新進気鋭のSF映画監督でございます。

舞台となるのは2016年の南アフリカ・ヨハネスブルグ。重武装化したギャング集団が闊歩する犯罪都市と化したヨハネスブルグの治安を回復させるため、警察は軍需企業テトラ・バール社が開発したスカウトと呼ばれる人型戦闘ロボットを導入。アサルトライフルの銃撃程度ではびくともしない頑強なボディを持ち、AI(人工知能)による高度な自己判断能力を備えたスカウトの現場投入によって多くのギャング団が摘発され、目覚ましい成果を上げているという状況であります。丁度『ロボコップ』のオールド・デトロイトみたいな感じですね。

ちなみにスカウトの携行火器は、いかにも南アフリカが舞台の作品らしく、ベクターのR5。イスラエル製ガリルSARアサルトカービンを南アでライセンス生産した製品です。




▲このいかにもオタク風な青年が、スカウトの生みの親であるディオン・ウィルソン博士。彼は人間並みの感受性を持つ人工知能の開発に情熱を捧げており、会社上層部に研究開発の許可をかけあうものの、利益偏重主義の上司ミシェル・ブラッドリー(シガーニー・ウィーバー)に『ウチは兵器メーカーなんだからアンタ、そんなもん作ったってしょうがないでしょ?』と、あっさり却下されてしまいます。
しかし諦めきれない彼は戦闘中にRPGを食らって廃棄処分となったスカウト22号機を無許可で持ち出すと、試行錯誤の末に完成させたAIモジュールを組み込むことを画策します。




▲ところが機材を持ち出して帰宅する途中、ギャングのボスに借金こさえて尻に火が付いているチンピラのニンジャ一味に拉致られてしまいます。設計者の手で治安維持に当たっているスカウトを機能停止させ、その間に荒稼ぎしようという訳ですね。
ポップ感溢れまくりな、まっ黄色に塗りたくったM4がなんかエエ感じ!




公開中の映画なのでネタバレはご法度ですが、なんだかんだあってスカウト22号はディオンの手で簡易修理を受け、AIをインストールされて再起動。そのままニンジャ一味と暮らすことに。
赤ん坊のようにピュアなAIの行動に母性本能を刺激されたのか、ニンジャの恋人であるヨーランディは彼を『チャッピー』と名付け、母親としての愛情を注ぐようになります。この赤ん坊チャッピーがなんかスゲエ可愛いんですよねえ。
ちなみにチャッピーの中の人(モーションキャプチャーアクター&声優)は、ブロムカンプ監督作品の常連俳優シャールト・コプリ。一切素顔が出ないのに、相変わらず見事な演技であります!




▲思いっきりDQN丸出しなパパママに育てられつつも、チャッピーはあんましひねくれもせずエエ子に育っていきます。チャッピーを悪の道に引き込もうとするニンジャも、次第に彼に不器用な愛情を抱くように…。
そりゃあチャッピーの愛くるしい姿をあれだけ間近に見せつけられたら、父性本能がビンビン刺激されるってもんでしょう!

小生は寡聞にして存じ上げませんでしたが、ニンジャとヨーランディのお二人は南ア出身の人気ラップグループ『ダイ・アントワード』のメンバーなんだそうで、芸名や芸風もほぼ普段のまんまだそうな。
お二人とも結構な日本好きなんだそうで、ヨーランディさんのお名前もスペルの最初のYが日本の通貨単位である円をもじって¥O-LANDIになってたり、ニンジャがTENSIONという座右の銘(?)をカタカナ表記でテンションと入れたスエットパンツ(自前らしい!)をはいてたりと、日本人から見ると妙~に微笑ましい所も。
本作のメインテーマもダイ・アントワードの楽曲が使われております。




▲今作で悪役を演じているのがあのヒュー・ジャックマン!Xメンシリーズのウルヴァリン役でお馴染みの俳優さんですね。
スカウトと同時期に開発されながら、社内コンペに敗れてお蔵入りになった戦闘ロボット『ムース』の開発者であり、元オーストラリア特殊部隊(SAS-Rあたりやろか?)隊員という経歴を持つヴィンセント・ムーアを怪演しております。
自分が手掛けたムースが没にされた逆恨みでスカウト、ひいてはチャッピーに憎しみを募らせるという役柄はロボコップ(オリジナル)1作目のED209の開発責任者リチャード・ジョーンズ(ロニー・コックス)を思わせます。




▲でもってコイツが件のムースちゃん。予告編にも登場しておりますが、全身これ武器の塊といった感じの戦闘ロボットで、両脇のエンジンポッドで飛行も可能という代物であります。
まあしかし、軍用ならともかく警察用の治安維持ロボットとしてこれを売り込むのはちょっと無理があるんでないかい、ヴィンセントさん?

デザイン的にはこれまたロボコップに登場したED209のの丸パクリオマージュみたいな感じ。ちょこっとメタルギアREXもはいってるかにゃ~?ブロムカンプ監督って、こういうメカ好きだよね~。
ちなみにチャッピーのデザインモチーフは士郎正宗の代表作アップルシードの主人公の一人である戦闘サイボーグのブリアレオスだそうで、ウサ耳みたいな頭部センサーを見れば一目瞭然という感じですね。




▲南アを舞台とした映画という事で、登場する銃器もダネルやツルベロといった現地メーカー製の製品が多く、ハリウッド系アクション映画を見慣れた目には新鮮に感じられました。
終盤近くにダネルのネオパップPAW-20グレネードランチャーなんて変わり種も出て参ります!同じ監督の第9地区にも出てたっけ?




『自我に目覚めた戦闘ロボット』というモチーフは、ジョン・バダム監督のショートサーキットシリーズやターミネーターシリーズでも描かれており、それ程目新しいテーマでは無いのですが、社会派としての顔も持つブロムカンプ監督の手にかかると、また一味違った側面が見えて参ります。
人間の持つ善と悪の両極端を目の当たりにしながら、時に虐げられ、時に深い愛情を注がれ、過ちをおかしながらも少しづつ自己を形成していくチャッピーの姿には、やはり胸を打たれるものがありますねえ。

それにしても今年は、6月に『マッドマックス 怒りのデスロード』、7月に『ターミネーター・ジェニシス』『ミッションインポッシブル・ローグネイション』、8月に『ジュラシックワールド』、9月に『ピクセル』、ちょっと飛んで12月に『007 スペクター』と話題作が目白押しですねえ!
また一生懸命チャリ漕いで映画館行かなきゃ!



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2014年09月09日

無表情なあいつはクラリック!

こんにちは、皆さん!
フォートレスのUMAことツヨシです!

今回も前回の「バトルシップ」に引き続き映画紹介でお茶をにご・・・いえ、盛り上げたいと思います!
ツヨシのおすすめ映画第二弾はこちら♪



▲その名も「リべリオン」です!
描写としてはかなりSFチックですが、映画内で登場する銃器は魅力的なものが多いです!

今回も大雑把にストーリーを説明しますと・・・・
「リべリオン」の世界では、「感情」を持つ事で人間は無駄な争いを起こすと考えられています。
そこで感情を抑制する「プロジアム」という薬物を定期的に使用する事が義務となっていました。
とはいえ、すべての人間が「プロジアム」の使用を守っている訳ではなく、
むしろ「感情を持ってこそ人間」という考えを持つ人々が集まりレジスタンスとして活動していました。
そんな彼らを取り締まるのがこちら ↓ 。



▲クリスチャン・ベール演じる主人公「ジョン・プレストン」、
主人公含む彼らは、「クラリック」と呼ばれており戦闘術を極めた特殊捜査官でレジスタンスにとっては恐怖の象徴です。



▲クラリックは「ガン=カタ」と呼ばれる二挺拳銃を使った近接格闘術を習得しており、
めちゃ強いです。
彼らも「プロジアム」を使用しており無の境地ですので、一般人に対しても容赦ありません。
戦闘に至ってはずっと俺のターンです。
主人公「ジョン・プレストン」も最初は、冷徹な戦闘マシーンのような感じでしたが、
相棒の死や、感情を持つレジスタンスの人々と関わる事で徐々に今の世界に疑問を持つようになる訳です!


▲今回のツヨシのお気に入り!は素敵な黒服の方々です。
大勢出てきます。勿論名前もありません。ぶっちゃけ主人公の引き立て役です。ショッカーみたいなもんです。
初めて「リべリオン」を観たときに、素直にかっこいいと思っただけです。ハイ。
彼らが使用する銃「H&K G36アサルトライフル」・・・いいですねぇ。


素敵な黒服の方々の画像クリックでFORTRESS WEB VFC: GBB H&K Umarex G36K Mil-Spec
の注文ページへ移動します



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2014年09月08日

大艦巨砲なエイリアンムービー!

こんにちは、皆さん!
フォートレスのマンターゲットことツヨシです!

今回は、ツヨシおすすめの映画をご紹介させて頂きます~♪
仕事がお休みの日に、自室を掃除していたら映画『バトルシップ』のBDがでてきまして、
掃除そっちのけで全部、観てしまいました。
そんなわけで、どんな映画なのか少しご紹介させて頂きます!

バトルシップ
▲この表紙・・・ロボット好きの方もトキメクのではないでしょうか?

ネタバレを防ぐ感じで、おおざっぱにストーリーを説明しますと・・・・、

●地球外生命体との遭遇を夢見て、遥か宇宙の彼方に向けてハワイの通信基地から電波信号メッセージを送信!

バトルシップ

●そしたらこんなの ↑ がやってきた。
エイリアンが襲来した際、ハワイでは「RIMPAC(リムパック)」と呼ばれる各国の海軍による環太平洋合同演習が行われており、
演習中であったアメリカ海軍の駆逐艦、海上自衛隊の護衛艦が巻き込まれる内容となっております。
え?タイトルが「バトルシップ」なのに戦艦は出てこないの?
ちゃんと出てきます。最後の方で。おいしいとこどりです。                        

バトルシップ

●エイリアンが使う、この兵器めちゃくちゃ強いんです。
超高速回転しながら突っ込んできてトゲトゲでガリガリ削られるんですよ!
他にもユニークな兵器を使ってきますが、これが一番のカルチャーショックです。
ちなみに画像で、迎撃を試みているのはアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズです~。

バトルシップ

●ツヨシ的にお気に入りのグレゴリー・D・ガトソン演じるミック・キャナルズ。
戦場は海上だけではありません!陸上でもエイリアンの計画を阻止しようと、奮闘する人々がいます。
ミック・キャナルズは両足が義足にも関わらず、素晴らしい活躍をみせてくれます。
画像でミック・キャナルズが使用しているのはHK416です(ストックは初期型ですが)。いや~かっこいいですね!

ミックの画像クリックでFORTRESS WEB 東京マルイ: 次世代電動ガン HK416Dのご注文ページへ移動します♪

見どころ満載、大迫力の「バトルシップ」。
ツヨシおすすめの映画でした~。

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2014年08月15日

『トランスフォーマー ロストエイジ』観てきました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲先頃休日を利用して、現在公開中の映画『トランスフォーマー・ロストエイジ』を見て参りました!
ちなみに元タイトルは『TRANSFORMAERS Age Of Extinction』となっているので、『絶滅時代』みたいな意味になりますが、実際に映画を見てみるとその意味がなんとなく分かって参ります。




マーク・ウォールバーグファンの方には申し訳ないのですが、小生この俳優さんがあんまし好きではございません為、正直なところ期待らしい期待もせずに見に行ったのですが、それが功を奏して(?)か、結構最後まで楽しめました!
前作まで主人公を演じたシャイア・ラブーフが降板した為、今回新主人公としてケイド・イエーガーというキャラクターが設定されたのですが、莫大な借金と年頃の娘を抱えた結構ダメダメなお父ちゃん(シングルファーザー)という哀愁漂う役柄が、なんかエエ感じ!

まあ、相変わらずモノスゴイ金を掛けたB級映画(※一応褒め言葉)という全体的な印象は変わらないんですけどね!




▲今作は前作『ダークサイドムーン』のクライマックスでシカゴがエライことになっちゃった数年後が舞台。
この大参事がきっかけでトランスフォーマー達に対する世間の風当たりが強くなり、オートボット(日本でいうところのサイバトロン)とアメリカ政府との同盟関係も瓦解、ディセプティコン(日本でいうところのデストロン)の残党ともども、排斥される立場となってしまいます。つ~か、何とかしろやレノックス少佐!

このトランスフォーマー狩りを仕切っているのがCIA配下の『墓場の風』(Cemetary Wind)というブラックオプスチーム(台詞でははっきりデススクワッド/虐殺部隊と呼んでましたが)で、黒ずくめの装備に身を包んだ分かり易~い悪役ですね。
ちなみの墓場の風の実働部隊指揮官のおっさん(画像右側の人)のサイドアームとして、珍しいセイリエントアームズのグロック34カスタムが登場しておりました。他にもセイリエントカスタム1911なんかもチラッと登場しており、どうも同社がプロップガンの提供で正式に協力してるくさい感じ。




▲今回の敵は某企業が作り出した人工トランスフォーマー軍団!画像はオートボットの主要メンバーの一人バンブルビーをモデルに作られた個体で、スティンガーという名前が付いてます。
まあ、例によって最後は人類の敵にまわっちゃうんですけどねえ。そういえば、人類に反逆する人工トランスフォーマー軍団、というか新生ディセプティコン軍団のリーダーとして、旧作アニメシリーズでお馴染みのあの方が登場します!(※ヒント トランスフォーマー2010。)

ちなみに人工トランスフォーマー達の生産拠点が置かれているのが中国なのですが、これは現在中国で無数に生産されているトランスフォーマーの違法コピー玩具(パチモン)を揶揄したネタだそうでございます。
劇中自分のコピーであるスティンガーを前にしたバンブルビーが、『このパチモンが!』みたいな台詞を吐き捨てるシーンがあり、小生爆笑をこらえるのに必死でございました。




▲毎回何かしら新キャラが登場するトランスフォーマーたちですが、小生的に気に入ったのがオートボットの一員である『ドリフト』(画像右側)というキャラ!
元はマーベルコミックスからリリースされているアメコミ版TFのキャラクターだったそうですが、オートボット陣営に転向した元ディセプティコンで、ヘリコプターとスポーツカーという2つビークルモードを持つ『トリプルチェンジャー』、俳句をたしなみ、オプティマスプライム(コンボイ)を日本語で先生(Sensei)と呼び慕うサムライ戦士という妙~に濃い設定で、キャラデザインもご覧の通りもろに鎧武者モチーフですね。
ちなみに日本リスペクトキャラという事で、声を演じているのも日本人俳優の渡辺謙さんだったり致します!いや~ん、エエ歳こいてオモチャが欲しくなるやないの!




▲更に終盤近くになって登場してくる新キャラがダイノボット軍団!無印/2010等の旧アニメ版でもサイバトロン軍団の切り札みたいな感じで登場していた、恐竜型トランスフォーマーですね!
コイツらの基になったのが小生が幼少の頃夢中になっていた『ダイアクロン』(※ミクロマンと並んでトランスフォーマーの基となったタカラのオリジナルトイシリーズ)の恐竜ロボシリーズ(ちなみにおねだりしたけど買ってもらえなかった!)ですから、並み居るTFラインナップの中でも由緒正しいキャラクターと言えます。
もちろん人間型モードも存在するのですが、劇中はほとんどこの恐竜モードで暴れまわっておりました。

80年代に製作された旧アニメシリーズの初期2部作がストーリーの元ネタになっている部分も多く、小生と同世代のおっさん達も楽しめる内容だと思います!

関係ないけど小生が中学生だった時分、『トランスフォームごっこ』というのが流行った事がございまして、アニメ劇中のトランスフォーマーたちの無茶な変形をいかに人体の構造の範疇で再現し得るか?というテーマのもとに色々と研鑽を積んだ覚えがございます。(大体どんな遊びか想像付くよね?)
『トランスフォ~ム!ギゴガゴ!』と元気に叫びながら、コンボイ司令官の変形パターンを真似しようとして股関節を脱臼しかけたY君、今でも元気にしてますか!?



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2014年07月26日

『うん、今度はちゃんとゴヂラしてる』!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。



▲昨日から公開が始まったハリウッドリメイク版『ゴジラ』を、早速レイトショーで観て参りました!(上映館まで自転車で約1時間の道のりを、このクソ熱っい中往復するのは辛かったぢぇい!)




▲ハリウッド版ゴジラといえば、1998年(インディペンデンス・デイのローランド・エメリッヒが監督)に1度製作されておりますが、興行収益的には一応の成功を収めたものの、国内外のゴジラファンからは『あんなんゴジラやない!』だの、『これじゃジュラシックパークやないかい!』だの結構ボロクソ言われてましたねえ。まあ、ゴジラと言わなきゃ、あれはあれで怪獣映画としてはそれなりに出来の良い映画ではあったのですが。

後に製作された本家東宝版の某作品では、X星人に操られる怪獣の1体としてエメリッヒ版ゴジラに酷似した『ジラ』(ゴジラのような神々しさが無いという意味でGodzillaからGodを抜いたネーミング)が登場し、本家ゴジラに戦いを挑んだあげく僅か数十秒で瞬殺され、『マグロ喰ってるようなのは駄目だな!』などと罵倒されるという、さもありなんな扱いも受けてましたっけ。




▲でもって2014年版の方ですが、結論から言えば『うん、期待してた以上にちゃんとゴヂラしてるわ!』というのが小生の感想でございます!静止画で見るとややメタボリックな印象のある2014年版ゴジラですが、実際に動いている所を見ると、これがまたカッコエエの!
今回はちゃんとチェレンコフ光で背びれを輝かせながら、放射火炎もバリバリ吐いてますし!




▲全体的には人間ドラマのパートが多くを占めており、国産ゴジラ映画と比べてゴジラが暴れまわるシーンがやや少なめかにゃ~?という気がしないでもないですが、その分怪獣が大暴れする後半で一気に取り戻してくれました!怪獣相手に、米軍の誇るハイテク兵器の数々がことごとく役に立たないという図式も、オリジナル版ゴジラに対するリスペクトが大いに感じられます!
やっぱゴジラは、空対地ミサイルごときでやられてちゃイカンですよ!

あ、ちなみに上の画像のお兄ちゃんが、今回の主人公だったり致します。




▲今や海外映画でもすっかりお馴染みの顔となった渡辺謙さんが、物語のキーパーソンともいえる芹沢猪四郎博士役で出演。役名はもろに初代ゴジラに登場した芹沢大助博士(ゴジラを倒したオキシジェン・デストロイヤーの開発者)と、本多猪四郎監督の合成ですね。
劇中、いかにも日本人キャラクターらしく、ゴジラをGozilla(ガッズィーラ)ではなくGojira(ごじら)という日本語の発音で呼んでいる所に、強いこだわりを感じさせてくれました。

物語は1954のビキニ環礁から始まり、1999年のフィリピン/日本、現代のサンフランシスコと移り変わっていくのですが、中々にひねりのきいた展開で、全編を通して緊張感を持続させてくれます。そうそう、日本を舞台としたパートでは自衛官がちゃんと89式小銃持ってましたよ!(海外撮影なので、マルイ製電動ガンをプロップとして使用してたみたいですが。)
随所に3.119.11を思わせるような描写も挿入され、非常にリアルな雰囲気となっておりました。

公開中の作品という事でネタバレになるような事はかけないのですが、旧来のゴジラシリーズに強い思い入れのあるファンにも力いっぱいおススメできる作品であります!



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2014年07月05日

『オールユーニードイズキル』見て来ました!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

昨日から公開が始まったトム・クルーズ主演のSFアクション映画『オールユーニードイズキル』(原題Edge Of Tomorrow)ですが、レイトショーを利用して早速観て参りました!(上映館まで自転車で約1時間の距離なので、四十路手前のおいちゃんにはちょこっと辛かったぢぇ。)↓


▲ご存知の方も多いかと思いますが、この作品、桜坂洋氏が執筆した日本のライトノベル『オールユーニードイズキル』が原作となっております。和製SF小説が本格的に海外で実写映画化されるのは、ひょっとするとこの作品が初めてなのではないでしょうか?

原作は異星人が地球侵略の為に送り込んだドローン『ギタイ』(映画ではミミックと呼んでいたので、擬態の意味か?)と戦争状態にある近未来が舞台となっており、初年兵として戦場に送られた主人公の青年キリヤ・ケイジが戦闘の最中奇妙なタイムループ現象に巻き込まれ、戦死すると同時に(それまでの記憶を保ったまま)出撃の前日に引き戻されて無限ループのように同じ戦いを繰り返すという内容。

このループから抜け出すにはとにかく強くなって敵に打ち勝ち、先に進むしかない訳で、ケイジは地獄のような1日を無限に繰り返しながら、次第に屈強な兵士へと成長していきます。
難易度の高いゲームをプレイする時、何度も死にながらテクニックやスキルを身に付け、少しづつ先に進めるようになっていくような感覚ですね。




▲上映中の作品という事であんましネタバレになるような事は書けないのですが、実写映画版は原作とはかなり違ったストーリーラインとなっております。そもそも主人公が10代後半の青年から50過ぎのおっさんに(大胆すぎるくらい)改変されている訳ですが、そんなおっさんを初年兵として戦場に叩っこむまでの下りは中々ひねりが利いておりますねえ。
ちなみに原作をリスペクトしてか、映画版の主人公も原作主人公と同じケイジ(Cage、ただしファミリーネームの方ですが)という名前になってマス。




▲原作を読んだファンなら、劇中登場する戦闘用パワードスーツ『ジャケット』の描写がどうなっているのか気になるのではないでしょうか?実写版ジャケットは現在研究されているTALOSなんかの延長上にあるようなデザインで、海外SF映画にありがちなアクチュエーター剥き出しの外骨格スーツという感じで、甲冑みたいなイメージが強かった原作版とは印象がかなり異なります。
まあ、アニメっぽいイメージのデザインを実写でそのままやっても、海外ではあんまし受けが良くないかにゃ~?

右手前腕部に装着されたアームガンは、EGLM付きSCAR-Hのメインコンポーネントを流用。(台詞では5.56mmと言ってましたが。)ちなみに原作版ではギタイに対して銃火器による攻撃があまり効果的では無いため、タングステンカーバイト製のパイル(杭)を空砲カートリッジで打ち出す格闘戦用兵装『パイルドライバー』(まんまボトムズのパイルバンカー)なんてのが出てきたりします。
またヒロインであり主人公の師匠みたいなポジションのキャラクターである『リタ・ヴラタスキ』に至っては、弾切れの心配が無いという理由で自重200kgを超える特注のバトルアックス(戦斧/後半ケイジも使用)を愛用してましたが、実写版ではヘリコプターのローターを改造した巨大マチェットに変わっておりました。

全体的に原作からの改変が多く、特に後半はほぼゴッソリと映画オリジナルの展開になっておりますが、実写映画としてはこれはこれでアリだと思います。
より原作のイメージに忠実なビジュアライズ作品を望むのなら、デスノート(というか小生的にはサイボーグじいちゃんG)で有名な小畑健氏による漫画版がおススメ!ストリーラインやメカ描写も含めて、かなり原作に忠実なコミカライズとなっています。



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2014年03月16日

『うん、思ったよりちゃんとロボコップしてる』!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲このところなかなか手が空かず、更新が滞ってしまっております『タナ・セガール洋画劇場』シリーズですが、昨晩レイトショーにてリメイク版『ロボコップ』を観て参りましたので、ネタバレにならない程度に(ホンマか?)ご紹介したいと思います!




前評判で『黒くて速くて身軽な奴なんてロボコップじゃない!』などと(主に旧作の熱狂的ファンに)ボロクソ言われているリメイク版ですが、実際に映画を見てみると『うん、思ったよりちゃんとロボコップしてるぢゃないか』という印象。
一見すると『旧ロボコップと全然ちゃうやん』という新ロボのデザインですが、現在の人間が抱く近未来のイメージに良くマッチしたアップグレードという感じを受けました。(多分現代の街並みに旧ロボがそのまんまでてきたら目も当てられないと思う…。)
旧作にオマージュを捧げたと思しき演出も随所に挿入されており、旧作ファンはニヤリとさせられるのではないでしょうか?




▲旧作ではベレッタM93Rをベースとしたロボコップ専用マシンピストル『オート9』が登場し、ガンマニアの間で人気を博しましたが、今作では『TSR66』というカートリッジ式テーザーガン(電撃弾仕様の殺傷/非殺傷両用火器)と、50口径ベオウルフ弾を使用する『M2 バトルライフル』の2丁がロボのメインアームとなっております。(左大腿部のビルトインホルスターにM2、右前腕内部にTSR66を収納。)
両銃とも外観からベースガンが判別しにくいデザインですが、ベレッタのハンドガン(おそらく92系)に3Dプリンターで製作したシェルを被せて製作されたそうです。




▲今回のロボは移動手段として専用のバイクを使用しており、なんか仮面ライダーみてえという声もちらほら。旧作でもたしか2でロボがバイクに乗るシーンがありましたねえ。
ちなみにパンフレットによれば、ベースはカワサキ車(モデルは不明)だそうです。




▲旧作でロボの前に強敵として立ちはだかった『ED-209』もオサレにリメイクされて登場します。今作ではオムニ社が軍用ロボット/UAVの大手メーカーとして描写されており、ED-209も世界各国の紛争地帯で治安維持用に使用されているという設定。

映画冒頭のテヘラン(だったけか?)における米軍の平和維持活動のシーンにも数多く登場しており、ダークアースに塗装されたEDが街中を闊歩しているシーンはメタルギアソリッド4に登場する2足歩行兵器『月光(アーヴィング)』を強く思い起こさせます。
予告編でもチラ見せされていた終盤近くのロボコップ対EDの戦闘シーンも、MGS4の雷電月光を意識しているように見えるし、元ネタになっている可能性も有りますねえ。(真偽は分からんけど。)




▲ED-209と並んで登場するオムニ社の主力製品となっているのが『EM-208』という自立制御型戦闘ロボット。EDが装甲戦闘車両だとすると、こいつらはさしずめ随伴歩兵といった所でしょうか。
ロボコップのボディ部分はEM-208に用いられている技術を発展させたものという設定があるようです。

この時代の米軍は人的被害を最小限に抑えるために、人間の兵士を戦場に投入する事を極少数に留めており、人間のコマンダー(指揮官)が無人兵器の小隊を率いて作戦行動を行っているようです。ちなみに人間の兵士には、現在米軍で研究開発中のTALOS(テイロス)の発展型みたいな外骨格型パワーアシストユニットが標準装備として支給されているみたい。




▲旧作では描写が希薄だった主人公マーフィーの家族との絆がリメイク版ではしっかりと描かれており、本作のテーマの中核に据えられております。(リメイク版ロボの右手が生身のまま残されているのも、結構重要な伏線だったり。)
ロボの生みの親として登場するノートン博士(ゲイリー・オールドマン)も、オムニ社から資金提供を受ける研究者としての立場と、人としての情の間に板挟みになりながら、マーフィーやその家族のために手を尽くそうとする善良な(かつ弱い)人物として、大きな存在感を放っております。

旧作と全然違う!という偏見(思い入れとも言う)にとらわれずに観ると、これはこれで中々悪くない映画だとおいちゃん思うな!



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2013年08月10日

タナ・セガール洋画劇場『ランボー』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介する『タナ・セガール洋画劇場』(※ネタバレ御免)!

通算第8回目となります今宵のお題はコチラ!↓

『ランボー (原題 FIRST BLOOD)』
1982年に公開された、シルヴェスター・スタローン主演のアクション映画!現時点で4作製作された人気シリーズの、記念すべき第1作目であります!
ちなみにランボーというタイトルは日本公開時に配給元の東宝東和が付けたものでしたが、その語感の良さから本家米国でも2作目以降、このタイトルが用いられるようになったという逸話がございます。




▲原作はデイヴィッド・マレルの小説『First Blood』(邦題 一人だけの軍隊/ハヤカワ書房刊)で、当時アメリカで問題となっていたベトナム帰還兵を題材とした作品であります。
戦場で心身ともに大きな傷を負い、社会から爪弾きにされた帰還兵『ジョン・ランボー』の悲劇と怒りを描き、単なる脳筋系アクション映画に成り下がってしまった後のシリーズとは一線を画した、重厚なテーマを内包しています。




▲原作は確か1972年の刊行だったと思いますが、映画の方はベトナム戦争終戦から7年後に当たる1982年が舞台となっています。戦争の傷跡が、まだアメリカ全土に暗い影を落としていた時代ですね。

せっかく五体満足で戦場から帰ってきたのに、帰還兵に冷たい世相のおかげで職にも付けず、旧交を温めようと訪ねた数少ない戦友は枯葉剤の後遺症で既に病死していたりと、冒頭からランボーの置かれた厳しい状況が描写されまくります。




▲行く当てもなく放浪していたランボーは、オレゴン州のホープという田舎町に立ち寄りますが、その粗末な身なりを保安官のティーズルに見咎められ、町から追い出されてしまいます。
理不尽な扱いに反感を抱いたランボーは意地になって町に戻ろうとしますが、怒ったティーズルの手で風紀紊乱/浮浪罪の容疑であえなく逮捕される事に。




▲最初はおとなしく逮捕を受け入れたランボーでしたが、留置先の保安官事務所での虐待の数々によって戦争中のトラウマ(※北ベトナム軍の捕虜になった時に受けた拷問によるもの)がよみがえり、半ば錯乱状態になりながら保安官たちを殴り倒して逃亡!地元警察総出で追跡が開始されます。




▲自身も朝鮮戦争の帰還兵であるティーズルは、逃走したランボーの逮捕に執念を燃やします。HK93やAR-15といったライフルで武装した警官隊に対し、ランボーの武器は逃亡の際に奪い返した愛用のサバイバルナイフ1丁のみ。
しかし身に着けていた認識票をもとに軍へ身元を照会した所、実はランボーが陸軍の精鋭中の精鋭である特殊作戦部隊『グリーンベレー』の元隊員であり、ゲリラ戦のプロフェッショナルであることが発覚するのでした。




▲若造にコケにされてブチ切れたティーズルの部下ゴールトは、崖を伝い降りようとするランボーをヘリで追撃。逮捕では無く射殺しようとしますが、ランボーはとっさに拾い上げた石を投げつけ、それをよけようと姿勢を崩したヘリからゴールトは放り出され、転落死してしまいます。(※不幸な事故。)だからあれほどシートベルト締めとけっちゅうたのに!

ちなみにこのシークエンスで、ランボーが崖下の木々に向かって飛び降りるシーンがあるのですが、スタントマンを使わずにスタローン自身が演じたそうで、その時に肋骨を何本か折る大けがを負ったそうな。
他にも撮影中に撮られたスティル写真の背景に、ベレー帽をかぶった男の姿(グリーンベレー隊員の霊?)が映り込んだだとか、妙な逸話には事欠きません。




▲崖から飛び降りた際に腕を負傷したランボーは、抵抗をあきらめて投降しようとしますが、テンパった警官隊に銃撃され結局逃げ惑う羽目に。ホンマ駄目駄目なお巡りさんたちやなあ。
ここでランボーが、負傷した上腕の傷をナイフのハンドルに収納したサバイバルキットの針と糸で縫うシーンがありますが、このシーンなんと特殊メイクでは無く、撮影中に実際に負った切り傷をスタローン自身が麻酔なしでチクチクと縫ったとか。どうりでリアルなはずだわ!
若き日のスタローンのバカ役者っぷり、もとい役者バカっぷりに脱帽です!




▲投降の道を断たれたランボーは遂に徹底抗戦を決意し、無数のブービートラップと隠密戦闘術により、警官たちを一人また一人と戦闘不能に追い込んで行きます!
追い詰めたティーズルの喉元にナイフを突きつけながら『町じゃお前が法律かも知れんが、ここ(戦場)じゃ俺が法律だ!これ以上俺にかまうな!』と凄むシーンからは、怒りを押し殺しながらもこれ以上無益な殺生はしたくないというランボーの内面が見て取れます。




▲保安官事務所レベルではこれ以上対応できないという事で、州警察がランボーを追う事になりますが、命からがら戻ってきたティーズルの前に、かつてランボーの上官を務めたグリーンベレーの将校サミュエル・トラウトマン大佐が訪れます。
ちなみに原作では階級が『大佐』では無く『大尉』で、ランボーとも直接の面識がなく、彼が訓練を受けた特殊作戦学校の校長を務めていた将校という設定でした。

視界の開けない森林地帯はランボーにとって言わばホームグラウンドであり、これ以上警官隊を送り込んでも棺桶の山を築くだけ。彼を山から一旦逃がしたうえで冷静になる時間を与え、他州へ移動するタイミングをとらえて逮捕すべきだと大佐は助言しますが、ティーズルは聞き入れず、数百名の州兵を動員して山狩りを開始します。




▲ランボーはイノシシを仕留めて食料を確保し、放棄された炭鉱跡に隠れ潜みます。粗末な食事をとりながら警官から奪った無線機を傍受していると、そこから聞き覚えのある声が。
部下への点呼という形で接触を試みるトラウトマンの呼びかけに、『…みんな死にました…』と沈痛な声で応答するランボー。

なんとかランボーを投降させようと必死に説得を試みる大佐でしたが、『先に手を出したのは(First Blood)奴らの方だ!俺じゃない!』と、ランボーは頑なな態度を崩さず、無線のスイッチを切ってしまいます。




▲翌朝になってランボーの隠れた炭鉱跡を州兵たちが発見し、包囲を開始。ところがどっこい、こいつらパートタイムのいわゆる『ウィークエンドソルジャー』という奴で、ぶっちゃけ兵士としては烏合の衆だったりします。




▲周囲を囲む州兵たちにひるむことなく、警官から奪ったM16A1を撃ちまくるランボー!
小生、長年にわたってなんとなくスタローンは右利きだと思い込んでいたのですが、本来は左利きなんだそうで、右手で銃を扱うシーンはシナリオ上の演出に合わせて演技をしているんだとか。
だからナイフのシースを左腰に付けてるんやね。




▲ランボーの反撃にビビった州兵は、何をトチ狂ったのかM72A2ロケットランチャーを持ち出すと、炭鉱跡に向けてドッカーン!
ランボーは崩落したトンネル内に閉じ込められてしまいます。
凶悪犯を仕留めて浮かれ騒ぐバカ州兵たち、しまいにはトンネルの前で記念撮影まで始める始末で、ティーズルに『お前ら何してんねん!』と大目玉を食らいます。




▲ところがどっこい、ランボーは迷路のような炭坑内からしぶとく脱出し、撤収しようとする州兵のトラックからM60多用途機関銃を強奪するとホープの町に舞い戻ります!最早心の内にあるのはティーズルへの復讐心と破壊衝動のみ!(鬱憤たまってたんやね。)
『おんどれら、覚悟せえや!』




▲送電線を破壊して町全体を停電させ、さらにガススタンドや銃砲店に放火し、ホープを混乱に極みに叩き込むランボー!
流石元グリーンベレー、破壊工作の手口がエゲつないですねえ。



▲住民たちを町から避難させたティーズルは警察署の屋上に陣取り、ランボーを迎え撃ちます。たった1日で事態がとんでもない事になってしまい、なんかもういっぱいいっぱいな感じのティーズルさん。




▲ちなみにこのティーズルさん、原作ではランボーやりあっているうちに彼に妙なシンパシーというか連帯感のようなものを抱くようになり、最後はボロボロの体にムチ打ちながら『あいつは俺が倒さなきゃいけないんだ!俺が行ってやらなきゃ!』とばかり、戦いに赴いて行きます。同じコンバットベテランとして、どこか通じ合うものがあったんでしょうねえ。
まあ映画版の方だと、お約束な感じに『卑劣で小心者の子悪党』という描写になっておりましたが。




▲ついに警察署に足を踏み入れたランボーは、屋上へと続く天窓越しにティーズルと対決!しかしティーズルさん、20発マガジンのアサルトライフルでベルトリンク給弾のマシンガンと撃ちあうのは少々無謀だったようで、あえなく両足を撃ち抜かれて室内に転落!追い詰められてしまいます。
止めを刺そうとティーズルににじり寄るランボー。しかしそこに事態の推移をあえて見守っていたトラウトマンが現れ、傷ついたティーズルをかばうように立ちはだかります。




▲警官隊に十重二十重に取り囲まれ、それでもなお戦いをやめようとしないランボー。武器庫から大量の銃器を持ち出し、徹底抗戦の構えを崩さない彼にトラウトマンが言った『もう良いジョン、お前の戦争は終わったんだ!』の言葉に、ランボーは押し殺してきた感情を遂に爆発させます。
『まだ終わっちゃいねえ!』

徴兵されて国の為に戦地に赴き、望みもしなかった地獄を数年にわたって味あわされ、やっとの思いで復員してみれば、国内でぬくぬくと反戦運動なぞやっていたヒッピー連中に人殺しだの強姦魔だの赤ん坊殺しだのと聞くに堪えない罵詈雑言を投げつけられ、慎ましく喰っていこうにも駐車場整理の仕事にすらつけない。
軍隊にいたころは部隊の同僚全員が家族のようなもので、お互いに助け合ってきた。しかしその戦友たちも、もうこの世にはいない。

激昂した怒りの声が次第に尻すぼみになり、ランボーは帰還兵に対する世間の冷たさと自らの境遇の惨めさに嗚咽しながら、トラウトマンの胸に顔をうずめて子供のように泣きじゃくります。そんなランボーを、悲痛な面持ちでただ抱きしめてやるしかないトラウトマン。
泣けるシーンです。




▲原作『一人だけの軍隊』のラストでは、散々暴れ回ったランボーも最後は重傷を負って追い詰められ、工事現場から盗んできたダイナマイトで一思いに自爆しようとしますが、導火線に火をつける前にトラウトマンにショットガンで頭を吹っ飛ばされ、あっけない死を迎えます。

映画の方も当初ランボーが死ぬエンディングを予定していたそうですが、試写会における評判が良くなかったのと、プロダクション側の続編製作の意向から脚本が改変され、最終的に大佐の説得に応じて投降するという形になりました。
上の画像は最初の脚本に基づいて撮影された未公開シーンで、生きる事に絶望したランボーが大佐に銃を渡し自分を撃つよう懇願、彼を哀れに思った大佐の手で引導を渡されるという幕引きになっていました。




▲この作品の公開時、大きな話題となったのが、ランボーの愛用するサバイバルナイフ。アーカンソーにワークショップを置いていた高名なカスタムナイフスミス、故ジミー・ライル氏の手によるもので、もともとは特に映画用として作られたものでは無かったそうです。
ナム戦中グリーンベレー隊員や空軍パイロットに愛用者の多かったランドールの名品『モデル18』の基本デザインをアレンジし、ブレードの形状をソウバック仕様のボウイスタイルにアレンジしたようなフィーチャーで、ナイフコレクターとして個人的にライル氏と親交のあったスタローンがこれを気に入り、自作に登場させたとか。




▲以降ランボーナイフと称するレプリカ品(とも呼べないようなもの)が数多く出回りましたが、総じて造りが粗悪なものが多く、とても実用に耐えるような代物ではありませんでした。ひどいものだとハンドルの付け根でブレードが折れちゃったり。(※経験者は語る。俺だよ俺。)
まあ、タング(中子)を大きく作れないパイプハンドルタイプのサバイバルナイフを低クオリティで作れば、自ずとそうなるわな。こういう非実用系ナイフに手を出すのは、中学2年の年頃までにしておきましょう!(※そりゃアンタの事やないかい!)

ちなみに数本製作されたオリジナルのFIRST BLOODナイフのうち1本は、スタローンが自分用にガメたそうな。




▲シリーズ2以降になるとバカスカと銃を撃ちまくり、爆破しまくり、ただひたすらに敵を倒していくボディカウント(死体勘定)ムービー(それも嫌いじゃないけど)と化してゆくランボーシリーズですが、こうして原点を見返してみると劇中一人しか死者が出てないんですねえ。(その一人も事故死だし。)ちょっと意外な気も致します。
まあ、相手はいちおう(人格にちょっと問題があるとはいえ)田舎町を守ってるお巡りさんたちだし、やり過ぎるとランボーが単なる悪役キャラになっちゃいますからねえ。あ、既にやり過ぎか。



それではまた、ネタが集まったころに『タナ・セガール洋画劇場』でお会いしましょう!サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ!




  

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2013年01月12日

タナ・セガール洋画劇場『クロウ 飛翔伝説』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介する『タナ・セガール洋画劇場』

通算第7回目となります今宵のお題はコチラ!↓

『クロウ 飛翔伝説(原題 The Crow)』
ジェイムズ・オバーの同名グラフィックノベルを原作に、ブルース・リーの息子である『ブランドン・リー』の主演で映画化された、ホラー風味のダークヒーローものであります!主演のブランドン・リーはこの映画の撮影中に事故死しており、遺作ともなりました。

至近距離から撃たれるシーンを撮影中にプロップガン(S&W M629)から実弾が発射されるという、本来ありえない状況だったため、父ブルース・リー同様陰謀説も飛び交いましたが、実際の所は現場にガンコーディネーターを置いておらず、安全管理がずさんだったことが原因で起きた事故の様です。
(あるシーンの撮影の為、シリンダーにダミーカートを装填→ダミーカートを取り出した際、弾頭がケースから外れ、シリンダー内に残留→それに気づかないまま、発砲シーン用に空砲を装填→実弾を装填するのと同じ結果にという具合。銃が無改造のリボルバーだったが故の悲劇でした。)




▲タイトルの『クロウ』とはカラスの事で、劇中では死者の魂を霊界へと導く使者としての役割を担っています。
主人公エリック・ドレイブンは婚礼を控えたあるハロウィンの前夜、恋人のシェリーと共に暴漢に襲われて非業の死を遂げますが、それから丁度1年後、彼の魂はカラスに導かれ、不条理を正すべくこの世に舞い戻ってきます。




▲生前と変わらぬ姿のまま墓地の土の下から這い出したエリックは、最初自分の身に起こった事が理解できず怯え戸惑うものの、その場に現れたカラスに導かれ、かつて自分が暮らしていたアパートへ。
そこで思い出の品の数々に触れる度、シェリーと共に幸せに暮らしていた頃の記憶が痛みを伴ってフラッシュバックし、エリックは自分が失ったものの重さに責め苛まれます。




▲深い悲しみが、やがて自分たちから未来を奪った者たちへの滾るような憤怒へと変わった時、エリックは黒装束と道化の化粧を身にまとった不死身の復讐者へと変貌!このシーンはいつ観ても鳥肌ものであります!
念のために言っておきますが、決して筋肉少女帯のリーダー暗黒舞踏の人ではありません!




▲復讐の標的はナイフ使いのチ〇チンもといティンティン、ヘロイン中毒のファンボーイ、オツムの足りないスカンク、そしてリーダー格の爆弾魔Tバードの4人。
全員もれなく人でなしなところが、どうにも救いようがないですねえ。




▲カラスの眼を借りて下手人を見つけ出したエリックは、手始めにティンティンを血祭りに上げるのですが、これ以降続く殺しの手口が非常に因果応報な感じ(※例:ティンティンは、自分の持っていた大量のナイフでハリネズミの刑など)で、観ていて溜飲が下がります。




▲おティンティンを葬り去った後、エリックは彼らが奪っていった婚約指輪を取り戻すため、質屋(というより故売屋)のギデオンの下を訪れます。
盗品であること知りながら、ティンティン達が持ち込んだ品を買い叩いていたこのおっさん、この場で殺されこそしないものの店に大量のガソリンを振りまかれたあげく、質草のモスバーグM500 マリーナクルーザーの発砲で爆破されるなど、エリックにひどい目にあわされます。
ティンティンから奪った革のロングコートに続き、ここでは指輪とエレキギターをゲットだぜ!(生前ロックバンドのギタリストだったから。)




▲爆発の現場に駆けつけてきたのが、上司の覚えがめでたくない為窓際に追いやられている、平警官の『アルブレヒト』。演ずるはゴーストバスターズのウィンストン役などで知られるアーニー・ハドソンであります。
エリックたちが殺された事件の際に現場に駆け付けた警官の一人で、2人の死に深く同情しており、シェリーが妹のように可愛がっていたサラという少女を何かと気遣っている、気の良いお巡りさんです。

ベレッタM92Fを構えながら、『動いたら撃つぞ!』とホールドアップを試みますが、エリックは『俺はもう死んでる。だから遠慮なく動くぞ』と軽くあしらわれます。
結局一瞬のすきをついて逃げられてしまうものの、死んだはずのエリックがこの世に舞い戻ってきたのではないかと、困惑する事羽目に。
この後、エリックの方から彼に接触してくるシーンがあるのですが、カラスの魔力を借りて読み取った彼の記憶の一部が、後々思いがけず役立つ事になります。




▲ティンティンが殺され、ギデオンの店が吹っ飛ばされたことを受け、Tバードは自分たちが所属する組織のナンバー2、グランジにお伺いを立てる事に。
グランジ役はザ・ロックのダロウ大尉やキャンディマンなどでお馴染みのトニー・トッド。粗野な感じの役が多い俳優さんですが、眼鏡をかけると妙に知的に見えるね。




▲実はTバード達は単なる下っ端(見りゃわかるか)で、彼らに指示を下している裏社会の大物がこの『トップダラー』という男。なんか毎日テ〇ィモテシャンプーで髪をお手入れしていそうなこわもて系のロン毛さんです。
演ずるは性格俳優として様々な映画に顔を出している名優マイケル・ウィンコット。関係ないけど、ガンダム漫画『ジョニーライデンの帰還』に出てくるゲルググ乗りのPMC社長『ジャコビアス・ノード』って、絶対この人がモデルだと思う。

毎年ハロウィンになると、『デビルズナイト』と称して配下のギャングたちを集め、街中に火をつけて回らせるのが何より楽しみというアナーキーなおっさんです。(アンタ何がしたいんだ?)




▲エリックの次なる標的はファンボーイ。サラの母親ダーラの情夫でもあり、彼女を薬漬けにしている最低な野郎であります。
取り敢えずコイツも凄く因果応報なやり方でぬっ殺し、手にしていたM629をゲット!(なんか嫌な『わらしべ長者』みたい。)さらに同衾していたダーラも捕えますが、エリックは『子供にとって母親とは、神にも等しい存在なんだ… 通りで娘さんが君を待ってる。』と諭すと、超常的な力を使って彼女の体からすべての麻薬を絞り出し、そっと解放してやります。
復讐の狂気に駆られているように見えても、根はやさしいんですね、この人。




▲ティンティン、ファンボーイという2人の仲間を失い、やや意気消沈しながらも、トップダラーからの命令でデビルズナイトの準備を進めるTバード達。しかしスカンクにビールとヤニを調達に行かせた隙に、Tバードはエリックに拉致られ、またしても因果応報な目に以下同文…
ちなみにTバード役は、コマンドーのサリー役でも知られるデイヴィッド・パトリック・ケリーだったり致します。

ついでにTバードが持ってたトーラスPT92もゲットだぜ!なんかRPGみたいだね。




▲Tバード一味も残すところスカンク1人となり、トップダラーは目障りなエリックを片付けるべく、スカンクを餌にしておびき出しにかかります。
トップダラー配下のギャングたちがクラブのミーティングルームに集う中、幽鬼のごとくぶらりと現れるエリック。『スカンクを渡してもらおうか。』




▲当然のごとく、ギャング達の集中砲火を食らって崩れ落ちるエリック!しかしカラスの魔力で不死身の超人と化したエリックに、単なる鉛弾なんぞ何発ブチ込もうが効くはずもありゃあしないのでありました!『お前ら全員、死んでもらう!』
こういうのを、藪をつついて蛇を出すというのでしょうね。




▲Tバードから奪ったトーラスと、ファンボーイから掠めたM629の2丁拳銃でジェノサイド(大量殺戮)開始!リロードもせずにやけにいっぱい弾が出ちゃうのはこの手の映画のお約束なので、ツッコミはなるべく飲み込んで頂けると助かります。
本命のとばっちりで周囲の人間まで巻き添えでぶち殺されていくというシチュエーションは、何とはなしに日本の怪談映画にも通じるところがありますねえ。まあ、ジリジリと憑り殺すなんて奥ゆかしさは、コイツには一切ございませんが。

トップダラーとグランジ、トップダラーの妹マイカの幹部3人組は銃撃戦のさなか早々にトンズラこいてしまい、残されたギャングたちは哀れ皆殺しの憂き目に。
最後に残ったスカンクは必死こいて死んだギャングを指さし、『スカンクはそいつだ!もう死んでるぜ!』と見え見えの言い逃れをしようとしますが、エリックは一言『…ああその通りだ、もう死んでる。1年前、シェリーに触れた時にもう死んでたんだ!』そう言い放ち、スカンクを投げ殺します。




▲配下のギャングたちが皆殺しにされたことで、デビルズナイトは阻止され、街は数年ぶりの平穏なハロウィンを迎えます。本懐を遂げたエリックは、自分の墓を訪れていたサラに別れを告げると、カラスに導かれつつ死者の世界への旅路へ…。
しかし妙な霊感を持つトップダラーの妹マイカは、エリックに宿る力の源がカラスにある事を見抜き、サラを人質にしてエリックを教会に誘い込み、罠にかけます!『カラスを殺せば、エリックも殺せる!』




▲教会の待ち伏せでグランジが持ち出してくるのがキャリコ・M900A 9mmカービン。レーザーサイトとスコープが装着されています。
90年代のアクション映画には良く登場していたキャリコですが、近頃はとんと見かけなくなりましたねえ。




▲まんまと罠にはまったエリックは、グランジにカラスを撃たれて力を失い、ただの人間に戻ってしまいます。銃で撃たれても回復する事ができなくなり、いきなり大ピンチ!思えばこれまで調子こいてたもんねえ。
しかしその時、エリックに別れを告げようと墓地のある教会にやってきていたアルブレヒトが都合よく乱入し、彼の危機を救います!
手にしている変な銃はグランジを倒して奪った、マズライト・ブルパップストックを組み込んだポンプアクションショットガン。中々珍しい銃ですね。




▲エリックとアルブレヒトはサラを救うべく共同戦線を展開!上階へ逃げ込んだトップダラーたちを追います。




▲追いすがるエリックたちに向けて、マイカがトーラスを撃ちまくり、エリックを庇ったアルブレヒトが撃たれてしまいます。
エリックは丸腰のままマイカに迫りますが、力の源たるカラスを彼女に押さえられ、もはや絶体絶命!
しかしトリガーを引こうとした瞬間、弱っていたように見えたカラスが突如マイカに襲い掛かり、両目を抉られたうえに鐘楼から転落死という末路を辿ります!




▲雨の降りしきる中、教会の屋根の上を舞台に死力を尽くして殺しあうエリックとトップダラー!日本刀を振り回すトップダラーに対し、屋根の避雷針をもぎ取って対抗するエリックでしたが、撃たれた肩からの失血がひどく、徐々に追い詰められていきます。
屋根から滑り落ちそうになったサラを救おうと手を伸ばした瞬間、エリックはトップダラーの凶刃に刺し貫かれるのでありました。

日本刀を捨てて懐からナイフを抜き出したトップダラーは、1年前エリックとシェリーの殺害をTバード達に指示したのが自分であることを明かし、勝ち誇ります。
もはやエリックには僅かな反撃を試みる力も残されていません!




▲トップダラーがエリックにとどめを刺そうとした次の瞬間、エリックは両手を伸ばして彼の顔を包み込み、アルブレヒトから読み取ったある記憶を流し込みます!病院の集中治療室で苦しみながら死んでいったシェリーの、30時間分の苦痛の記憶を!『お前に贈り物がある!俺にはもう必要のないものだ!』
地獄の苦しみに貫かれながら転落してゆくトップダラーは、ガーゴイル像に串刺しにされ、エリックの復讐はここに真の完結をみるのでした。




▲重傷を負ったアルブレヒトをサラに託し、エリックは2人を置いてシェリーの墓前へ。最後の戦いを終えて復讐の象徴であった道化の化粧も流れ去り、復讐鬼から人に戻ったエリックは2度目の死を迎える事になります。




▲カラスによって与えられたかりそめの命が燃え尽きようとするその刹那、エリックの前に最愛のシェリーが生前そのままの清らかな姿で現れ、彼を優しく抱擁します。
ブランドン・リー自身の死とも重なって、たとえようもない切なさを感じさせるシーンですね。享年28歳。あまりにも早すぎる死でした。

これまでTVシリーズを含めて数作が製作されているクロウシリーズですが、この第1作目を超える作品は未だ皆無。
主人公を演じる俳優も、ヴァンサン・ペレーズエドワード・ファーロンマーク・ダカスコスと移り変わっておりますが、『白塗り道化メイク』が歴代で一番ハマっていたのもやはりブランドン・リーだと思います。(美醜は別にして、元の顔のつくりが良いんだろね。)



それではまた、ネタが集まったころに『タナ・セガール洋画劇場』でお会いしましょう!サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ!




  

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