フォートレス・ミリブロ出張所

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPの『マイケル・パレ（最近仕事干され気味）』（意味不明）こと、タナ・セガールでございます。

この度は秘宝館ネタ探しの旅（別名店舗徘徊）にて発掘して参りましたネタを一発取り上げてみたく思うところの今週のお題はコチラ！↓

▲『MGC　M1カービン　モデルガン』
店頭のディスプレイ用としてしれっと壁に掛けられていたブツ。最初はマルシンのエアコキ（それはそれで結構な秘宝ですが）かなと思いましたが、壁から降ろしてみてビックリ！旧MGCのモデルガンでございました。




▲確か80年代の初頭あたり（もっと古いか？）に販売されていたモノだったと思います。ちょうど発火性能を重視したプラ製モデルガンが主流になりつつあったころの製品ですね。




▲内部メカは実銃のそれとはかけ離れた設計で、いわゆるMGCメカ仕様。リアルさという点では難点がございますが、アレンジされた作動機構とCPカートのおかげでブローバックモデルガンとしては非常に快調なモデルでした。
GM-5（ガバメント）系がリリースされるまでのMGC製品というと、多かれ少なかれ作動メカニズムやパーツ寸法にはアレンジが加えられてましたね。




▲主なマテリアルはABS樹脂で、ストックは木製の物が標準装備となっておりました。主要部分がプラ製であるため、CMC等の金属製M1カービンモデルガンと比べると、やはり重量感の不足は否めません。
バヨネットラグもプラ製。




▲聞くところによるとこのモデル、レシーバー周りの強度があまり無かったようで、あんましパカパカ撃ちまくると割れてしまう事も多かったとか。この製品もリアサイト基部のあたりに小さなクラックが入っております。

ちなみにプラ部品はブラックでは無く、独特の小豆色の様な成形色となっております。おそらく設計の参考にした実銃が（経年劣化などで）このような色になっていたのでしょうが、パーカライジングのグレーフィニッシュのイメージが強い軍用銃のイメージからするとやや違和感あるような気も致します。




▲実銃同様、ボルトを後退させた状態でピンを押し込むと、ホールドオープン状態で保持する事も可能。この状態からボルトハンドルを少し引くと、ボルトが閉鎖します。
基本的な操作方法はM1ガーランドやM14と同様ですが、同じようなレイアウトであるM14系と比べるとサイズが一回り以上コンパクトで、日本兵が鹵獲品のM1カービンを好んで使用したというのも頷けます。




▲マガジンはM2タイプの30連が付属しておりましたが、本来は15連タイプのショートマガジンが標準だったはず。
前のユーザー様が手入れを怠った為か、無残に錆びついてしまっているのが残念。




▲スリングスイベル兼オイラーもちゃんと再現されております。実際にメンテナンスオイルを入れておくことも出来るため、お手入れの時には便利だったかもしれませんね。

最近2次戦銃の人気が再燃してきているようで、いくつかのメーカーからM1カービンの新製品のリリースが予定されております。
タナカワークスからは旧CMC製金属モデルガンをベースにしたリメイクバージョンが、ブローバックモデルとして発売される予定となっており、発火ファンの皆様は狂喜乱舞なのではないでしょうか？



それではまた『秘宝館』にてお会いしましょう！