2012年07月03日

タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介する『タナ・セガール洋画劇場』

第4回目となります今宵のお題はコチラ!↓
タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
『ハード・ターゲット(原題 HARD TARGET)』
香港ノワールの巨匠ジョン・ウー監督のハリウッド進出第1作目となった記念すべき作品で、1993年公開。とはいえ、内容的には良くも悪くもB級アクション丸出しで、正直興行収益的にはあんまし芳しくなかったらしいですが。
この後『ブロークンアロー』『フェイス・オフ』といったラージバジェットの作品を立て続けにヒットさせ、見事汚名を返上して見せたのは周知の通りであります。

主演は『大股開きの貴公子』こと、ジャン・クロード・ヴァン・ダム!今度公開予定の『エクスペンダブルズ2』では、珍しく悪役で出演しているようですね。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲作品のテーマは『人間狩り』。警察の力が弱く治安の悪い街をゲームリザーブ(狩場)に、高額の報酬をエサに集めたホームレス(実戦経験のある元軍人)をゲーム(獲物)に仕立て、金持ち連中にマンハントを娯楽として提供する『サファリ』と呼ばれる非合法組織が、敵役で登場します。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲主人公は、ホームレスとなった父親を探してニューオーリンズの柄の悪い地域にきてしまったヒロイン『ナット』(ヤンシー・バトラー)を、偶然チンピラの魔の手から救ったことから、成り行きで彼女に協力する事となった船員の『チャンス・ブードロー』という男。ちなみに元海兵隊のフォースリーコン(強行偵察部隊)出身という設定。
ちなみにヴァン・ダムって、どスゲエおフランス語なまり丸出しの英語を話すのですが、ニューオーリンズ・バイユー(沼地)出身のフランス移民の子孫という設定により、一応理由づけがされております。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲サファリの顧客連中はいかにもセレブらしく、個性的で金のかかった武器の数々を使用。
こちらはハンティング初参加のおっさんで、レーザーサイトとナイトビジョンスコープ、サウンドサプレッサー、ブラスキャッチャーを装着したコルトM725らしきカービンをウェポンとしてチョイス。
ただ、獲物(元グリーンベレーでベトナム帰りの黒人のオッチャン)を目の前にしてブルってしまい、傷ついた相手を殺すことをためらったあげく、反撃されて命を落とします。
この時の、『全額前金にする理由が分かっただろう?』というサファリのボスのセリフがエエ味出してます。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲で、コチラのおっさんがサファリのボス『エミール・フーション』。元傭兵で、世界各地の紛争地帯や治安の悪い大都市を転々としながら、人間狩りを主宰しております。
愛銃はトンプソンセンターアームズのシングルショットピストル『コンテンダー』の45-70口径カスタム。
演ずるはエイリアン2のアンドロイド・ビショップ役で有名な性格俳優ランス・ヘンリクセンであります。別名ハリウッドの大岡越前



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲でもってこの坊主頭が、フーションの片腕の南ア人傭兵『ピク・ヴァン・クリーフ』。残忍かつ沈着冷静なプロフェッショナルという感じのキャラクターであります。
演ずるは、『ハムナプトラのミイラ男の人』こと、実際に南ア出身のアーノルド・ヴォスルー。最近じゃGIジョーにも出てたっけ。
凄まじく巻き舌な、アフリカーンス訛りの英語のセリフ回しが、異様に印象的な御仁であります。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲サファリの犠牲者となり、表向きはビル火災で死亡したことにされたナットのお父ちゃんの死の真相を追うチャンスでしたが、それを嗅ぎ付けた組織は、マンハントの関係者(ホームレスを集めていた風俗オヤジや、買収された監察医)達の口を封じていきます。
ちなみにヴァン・クリーフがサプレッサー付きのルガーMK-1で、ドアののぞき窓越しに監察医を射殺するシーンは、平野耕太が『ヘルシング』でオマージュを捧げておりました。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲唯一の協力者だった地元分署の女刑事も殺され、チャンスたちにも刺客の魔の手が迫りますが、チャンスは海兵隊仕込みの戦闘能力をフルに活かして、戦隊モノの戦闘員みたいな黒ずくめの下っ端たちをボコり倒します!
ちなみに武器は敵から奪うから、お金がかかんなくていいぢぇい!イエ~イ!



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲思いがけず現れたチャンスが、これまでになく遊べる獲物だと認識したフーションは、彼をシーズン最後のビッグゲームに認定し、急遽グレートハンティング大会を開催!マンハントの常連さんや部下をフル動員します!
ホンマ商売上手なおっさんやのう。
ちなみに見事チャンスを仕留めたお客様は、遊び代がタダになる特典付きだぢぇい!イエ~イ!



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲本格的に追われる身となったチャンスたちは、反撃のチャンス(紛らわしいわ!)をうかがうべく、バイユーの奥地で密造酒かっ食らってる祖父ちゃん家(つーかチャンスの実家か?)に身を寄せます。
家の梁の上に何年もほったらかしになっていたと思しき、ホコリまみれなモスバーグM500マリーナモデルを引っ張り出して、とりあえず武器を確保。
『祖父ちゃん、去年の誕生日にプレゼントしたAK47はどこやった?』『うん、こないだ沼に落っことしてのお、ワニに食われちまったわい。』
なんや知らんが、祖父ちゃんナイス!

この祖父ちゃん、コロコロとした見かけに似合わず弓の名手で、サファリ相手の大立ち回りでも結構活躍しております。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲馬にまたがって囮を買って出たチャンスを、ヴァン・クリーフがヘリで追撃!手にしているのはXM177E2にM203グレネードランチャーとスコープを装着した物で、空薬莢をばら撒かないようブラスキャッチャーも装備されております。
このアーノルド・ヴォスルーという俳優さん、実際に軍隊経験があるのか、銃の扱いがいちいち様になっております!本来は右利きの様ですが、シーンによって自然に銃を握る手を左右にスイッチしている所が、プロっぽくてエエ感じ!。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲ルイジアナ名物マルディグラ・パレードの備品を収めた倉庫に逃げ込んだチャンスを追って、マンハントのお得意様方が次々と集結!このシーンでは個性的な銃器の数々を目にする事ができます。
葉巻をくわえたおっさんは、小説版の記述によれば大手冷凍食品メーカーの社長さんという設定で、ヴァルメM78の7.62mmx51口径バージョンにスコープとドラグノフ風ストックを装着した物を愛用。
派手な柄シャツの上に着用しているのは、EAGLE社がかつて製造していたハリス・アサルトベストですね。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲そういえば、フーションの愛銃コンテンダーに、突っ込みどころが一つ。良く見るとこの銃、サイトがついてねえじゃん!
一体どーやって狙いつけとるんじゃ?心眼か?
タイトルを忘れたけど、ジョン・ウーの香港時代の作品にも似たようなプロップガンが登場しているので、監督自身の趣味なのかもしれませんね。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲勝手知ったる倉庫内にまんまと誘い込まれたサファリのご一行様を、チャンスはここぞとばかりにボコり倒して行きます!イエ~イ!ついでにジョン・ウー名物の鳩も飛んじゃうぜ!イエ~イ!
敵を倒すたびに、ベストやポケットを漁ってスペアマグやサイドアームをパチっていくところがなんとなく貧乏くさいですが。(リアルだけど。)
このシーンでは、ブラックとアイノックスのベレッタM92Fの2丁拳銃に、M93R用のロングマガジンを挿して、計40発のファイヤーパワーとなっております。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲終盤一番盛り上がるのが、チャンスvsヴァン・クリーフの一騎打ち!壁越しに背中合わせになり、マガジンチェンジをしながらイカス台詞を応酬するという、ジョン・ウー汁出まくりな名シーンであります!
『ブードロー、ブードロー、ブードロー!』とか、『お前は決して、俺の気持ちを踏みにじったりしない、だろ?』とか、ヴァン・クリーフのセリフ回しがいちいちカッコええです!
このシーンも、後にフェイス・オフで拡大再生産しておりますねえ。



タナ・セガール洋画劇場『ハード・ターゲット』
▲冷静に観ると突っ込みどころ満載ですが、休日に鼻くそをホジリながらボ~っと観賞するような目的にはピッタリな作品!(それって褒め言葉か?)
登場する銃器の種類が非常に多いのも、ガンマニア的にはポイント高しであります!



いや~、映画って、ホントに良いもんですね!それではまた、『タナ・セガール洋画劇場』にてお会いしましょう!(←また別の方面から怒られそう)



サバゲやるならフォートレス!カスタムガンならフォートレス!WEBショップはこちら


同じカテゴリー(タナ・セガール洋画劇場)の記事画像
『ジョン・ウィック パラベラム』観てきました!
『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』観てきました!
タナ・セガール洋画劇場『ウォンテッド』
『Sicario 2 Soldado』今から楽しみやわ~!
タナ・セガール洋画劇場『バイオハザード・ヴェンデッタ』
『ジョン・ウィック チャプター2』観てきました!
同じカテゴリー(タナ・セガール洋画劇場)の記事
 『ジョン・ウィック パラベラム』観てきました! (2019-10-07 21:52)
 『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』観てきました! (2018-11-20 21:05)
 タナ・セガール洋画劇場『ウォンテッド』 (2018-01-16 21:30)
 『Sicario 2 Soldado』今から楽しみやわ~! (2017-12-23 22:30)
 タナ・セガール洋画劇場『バイオハザード・ヴェンデッタ』 (2017-09-09 21:15)
 『ジョン・ウィック チャプター2』観てきました! (2017-07-12 22:00)

Posted by フォートレスWEBショップ  at 22:30 │Comments(0)タナ・セガール洋画劇場

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。