フォートレス・ミリブロ出張所

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのデス・マシーン（※店頭処分特価50％OFF）（意味不明）こと、タナ・セガールでございます。

今回は当店ジャンクコーナーに無情にも打ち捨てられていた秘宝を掘り出して参りました上でご紹介したいと存じ上げまするところの今週のお題はコチラ！↓

▲『MGC　ウィルソンLE　フィクスドスライドガスガン』
かつて一世を風靡したMGC製固定スライドガスガンのラインナップの一つであります！
このシリーズ、素ガバよりも先にレースガンバージョンであるウィルソンカスタムが先にラインナップされました。




▲実銃はM1911カスタムのオーソリティともいえるウィルソンが、IPSCチャンピオンシューターの2台巨頭『ロブ・リーサム』と『ブライアン・イーノス』の為に製作した伝説的なマッチカスタム！
LEとはリーサムとイーノスの頭文字から取られたネームですね。
ちなみにこの銃、メーカー箱出しの状態では無く、以前のユーザー様の手で外装パーツがサードパーティ品に交換されております。




▲MGC製GM-6系フィクスドガスガンの特徴が、この独特のトリガーメカで、『ハレットアクション』と呼ばれる一見シングルアクション風なダブルアクション機構が採用されております。
ダブルアクションオンリーながら、見かけ上ハンマーが常にコッキング位置にセットされており、トリガーを引くと同時にレットオフされるというシングルアクション風の動きが楽しめます。

機構上ロングトリガー仕様の機種である必要がある為、マッチカスタムのウィルソンが真っ先にモデルアップされた訳ですね。




▲純正のコンペンセーターはシングルポートタイプですが、こちらの個体はサードパーティ製（メーカー不明）のアルミ製ツインポートタイプに変更されています。リコイルスプリングガイド（ダミー）も同じくサードパーティ製。
昔小生が持ってたウィルソンも、似たようなスタイルにカスタムしてたなあ。




▲トリガーやハンマー、スライドストップといったパーツも、本来はシルバーメッキ仕上げなのですが、黒染めのパーツに交換されております。部品取り用に使った後、改めて余ったパーツで組んだのかもしれませんね。
グリップはコルトメダリオン入りのウォールナット製スムースグリップ。木目がきれいな逸品ですが、シリアスなシューティング用としてはやや厳しいかも。




▲マグウェルも大型のサードパーティ品。純正よりもファンネル部分が大きく広げられ、マガジンの挿入が格段にやり易くなっています。
惜しむらくは、マガジンが欠損してしまっている所ですね。




▲リアサイトはBO-MARタイプのフルアジャスタブル。若干機構は省略されているものの、エレベーションやウィンデージの調整機能は実物と変わりません。
サイトブレードの角がスラントカットされているのも、いかにもカスタムという感じで芸が細かいですね～！




▲この頃のMGC製品と言えば、ちょうど現在の東京マルイ製品のような位置づけ（外観の高級志向は現在のKSCに通じる物がありますが）で、サバゲのサイドアームやマッチ用として幅広く愛用されておりました。
対応カスタムパーツの類も大量にリリースされており、ユーザーの好みに合わせたカスタマイズの素材としても非常に使い勝手が良かったように思います。

そんなMGCが活動を停止して早10数年。なにやら栄枯盛衰というか諸行無常みたいなものを感じますねえ。（ジジむさいやっちゃなあ。）



それではまた、『秘宝館』にてお会いしましょう！