スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

サバゲやるならフォートレス!カスタムガンならフォートレス!WEBショップはこちら
Posted by ミリタリーブログ  at 

2016年12月24日

『オークション出品商品・ちょこっと補足』!

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。


▲来る12月30日に名古屋店で開催予定の店頭ミニオークションにて出品予定のタニオコバ製ガスブローバックハンドガン『VP-70M』でございますが、商品のコンディションについて若干のお問い合わせがございましたので、ちょいと補足を入れさせて頂きまする!




▲製品そのものが既に絶版になっているうえ、決して知名度が高い部類の銃では無いということも有って、若いガンファン諸氏の中にはそもそもVP-70とはなんぞや?という方も多いかもしれませんが、1970年代にドイツの名門銃器メーカーH&K社がリリースしたローコストな軍用自動拳銃でございまする。
VPとはVolks Pistole(フォルクス・ピストーレ)の略称で、ドイツ語で国民拳銃みたいな意味。最近ではVP9にその名が継承されております。




▲源流をたどっていくと、第2次世界大戦の末期頃にドイツで計画されたフォルクス・シュトゥルム・トルッペ(国民突撃隊)、要するに女子供や老人といった本来徴兵の対象ではない銃後の国民を総動員して本土決戦を遂行しようという悲壮感溢れる作戦に行き当たります。…まあ、国民に竹槍持たせて本土決戦に臨もうとしていた日本も、あんまし偉そうなことは言えませんけどね~。
前線の兵士ですら装備が充足していなかった状況下で、民兵組織にまともな兵器など支給できるはずもなく、逼迫した戦時の生産体制でもなんとか量産が可能な省力化/簡易兵器が数多く立案されました。
国民拳銃の開発もその一環。




▲一連のフォルクスバッフェンの開発にはマウザー(モーゼル)やヴァルター(ワルサー)等、名立たる銃器メーカーが参加しておりますが、幸いなことに(?)ドイツが割と早々に連合軍に降伏してしまった為、国民突撃隊計画自体が実施されずに終わりました。
まあ、この計画で企画された国民拳銃のコンセプトを受け継ぎ、その現代版(※70年代当時)という意図して開発されたのがVP-70という訳ですね。




『予算の乏しい途上国の軍/警察向けに安価で大量に供給できるサイドアーム』というのがセールスポイントで、自動拳銃としては徹底的に簡略化された設計と生産コストの削減が特徴。スライドは鉄板のプレス加工に別体のブリーチを溶接、フレームは金型で大量生産できる強化プラスティック製、撃発機構はストライカー方式でトリガーメカはダブルアクションオンリー、9mmパラ口径のくせに作動はロッキングシステムを持たないストレートブローバックという徹底ぶりであります!
その一方性能面での評価はあまり芳しいものでは無く、セフティが要らないくらい重たいトリガープルや、ストレートブローバックで作動させるために、バレルのライフリングの谷部を異常に深くして燃焼ガスを前方に抜いて腔圧を落とすという強引な設計のために、命中精度も劣悪だったとか。

さすがにそれでは売りもんにならんやんけとH&Kも考えたのか、軍用バージョンであるVP-70Mは専用のホルスターストックと組み合わせる事でセミオートと3点バーストの切り替えが可能なマシンピストルというセールスポイントが与えられました。作動方式からくるエネルギーのロスで9mmショート弾並みに低下してしまった威力を補うという目論見もあったとかなかったとか。
結局正式採用はアフリカや南米の一部国家のみに留まりましたが、外観がそこそこ未来ちっくだったので、SFジャンルの映画でちょこちょこ出てますねえ。有名どころだとエイリアン2で植民地海兵隊の制式サイドアームとして、民間型のVP-70Zが登場しておりました。




▲日本では人気ホラーゲームバイオハザードシリーズの2作目で、主人公の一人レオン・S・ケネディの愛銃として登場しており、当時ガンマニア達の間で大きな話題となりました。強化パーツのストックを入手して組み合わせる事で、3点バースト射撃が可能となる所もちゃんと再現されておりましたねえ。
もっとも弾薬の消費量が3倍になるので、小生調子こいて撃ちまくった挙句弾切れを起こし、しまいにはワンちゃん(ゾンビ犬)の晩御飯になってしまいましたが。




▲んでもって話をタニコバ製VP-70Mに戻しますが、小林太三氏が手がけたVP-70トイガンとしてはMGC時代にリリースされたモデルガンに続く2度目のモデルアップとなります。モデルガンバージョンの方は80年代当時の技術的限界からブローバックの調子も今ひとつだったようで、そのリベンジという側面もあったとか。
タニコバ製VP-70Mは今時のガスブロハンドガンと比べるとリコイル自体はややマイルドですが、確実に作動する3点バースト機構は今見ても良く出来ていると思います。




▲ストックを装着し、その付け根に設けられたセレクターレバーを3にあわせると3点バーストモードに切り替わります。上部に露出したレバーが発射弾数のカウンターで、後退するスライドにレバーが押し込まれる事で発射弾数がカウントされ、3発まで発射されたところでサイクルが強制停止されるようになっています。
タニコバ製VP-70Mは、スライドが前期型を、フレームが後期型をそれぞれモデルアップしており、エイリアン2やバイオ2に登場した前期型とは仕様が異なります。(一応実銃も過渡期にはこのようなモデルがあったそうです。)
反響があれば前期/後期両バージョンもそれぞれモデルアップするつもりだったそうですが、残念ながら立ち消えになっちゃいました。




▲極端なUの字型をしたトリガーは、他の銃では見られないデザインですね。実銃はダブルアクションオンリーですが、タニコバ製は作動性を重視してシングルアクションにアレンジされています。
ただしトリガープルが異様に粘っこく、かつストロークも長めに設定されており、ある意味VP-70のトリガーフィーリングがリアルに再現されているのかも知れませんねえ。

ちなみに初期のタニコバ製ピストンカップ(通称コバカップ)を採用している各社製ガスブローバックトイガンには、経年劣化に伴うカップの崩壊で作動不能に陥ってしまうという共通の弱点があり、本製品も入荷時は作動不能の状態でございましたが、幸い交換用のピストンカップが今でも入手可能だったため、修理済/完動品コンディションでの出品となりまする!
ピストンカップ自体も素材が改良され耐久性が向上した新型になっているので、末永くご愛用いただけると思いますよ~!気になる方はぜひとも店頭ミニオークションに足をお運び下さいまし!



エアガン、電動ガン、サバイバルゲームの事なら『FORTRESS WEB SHOP』へ♪

『フォートレス東京秋葉原店ブログ』はこちらから!!


【告知】!

FORTRESS名古屋店は、本年1月より日曜/祝日に加えて土曜日も午前11時よりの開店となります!
皆様のご来店、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております!




  

サバゲやるならフォートレス!カスタムガンならフォートレス!WEBショップはこちら
Posted by フォートレスWEBショップ  at 21:05Comments(0)トピックスお知らせ♪