2016年11月11日

タナ・セガール洋画劇場『ボーダーライン』

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPのタナ・セガールでございます。

小生が独断と偏見にまみれつつ選んだおススメ洋画(たまに邦画もあるかも)を、気が向いた時にのんべんだらりとご紹介する『タナ・セガール洋画劇場』

今回ご紹介いたします作品はコチラ!↓


『ボーダーライン』(原題 Sicario)
2015年に公開された、メキシコの麻薬カルテルとアメリカ政府の麻薬戦争をテーマとしたクライムサスペンススリラー作品。邦題はなんだかありきたりな感じですが、原題はスペイン語で暗殺者を意味するScario(シカリオ ※思想信条に関係なく仕事をするフリーランサーみたいなニュアンスが強い言葉みたいです)となっており、このタイトルの方がカッコよかったんではと小生思っちゃったり致します。
主演のエミリー・ブラントはイギリス出身の女優さんで、トム・クルーズ主演の『オールユーニードイズキル』でヒロインリタ・ブラタスキ役を演じておられました。




▲主人公のFBI捜査官ケイト・メイサーはHRT(人質救出部隊)で部下を率いている分隊指揮官。デスクワークの経験がなく、入局当時から現場で荒事に携わってきた叩き上げの人間として描かれています。
メキシカンカルテルが絡んだ誘拐事件の容疑者宅への急襲作戦をきっかけとして、彼女はアメリカ政府が麻薬カルテル壊滅作戦のために臨時編成したタスクフォースに参加することとなります。




▲チームを率いるのは国防総省から派遣されたと自称するマット・クレイヴァーという男。いかにも胡散臭い雰囲気を漂わせた、飄々として掴みどころのない人物であります。
演じるはぶっきらぼうなイメージのキャラクターを演じさせたらピカ一の強面俳優ジョシュ・ブローリン
以前ご紹介した『ノーカントリー』にも出てました。




▲マットのパートナーのような立場でチームにオブザーバーとして参加しているのが、所属不明の寡黙なメキシコ人アレハンドロ。劇中の台詞からメキシコの元検事だったという経歴が語られていますが、ある個人的な動機から作戦に加わっています。ケイトと並ぶ本作品のもう一人の主人公といえる人物ですね。
演じるは『ハンテッド』『シンシティ』といった作品でその存在感を見せ付けたプエルトリコ系舘ひろしことベニチオ・デル・トロ
作戦中のメインアームはKAC製RASらしきレイルハンドガードとAimpoint COMP M2ドットサイト、サプレッサーを装着したMP5A3で、サイドアームはグロック17のGen4を携行。




▲チームは国防総省を筆頭に、陸軍デルタフォース、FBI(ケイト)、連邦保安官といった混成メンバーで編成され、その作戦行動については合衆国政府上層部によって強大な権限が付与されています。
カルテルに揺さぶりをかける作戦の一環として、メキシコのシウダー・フアレスで現地警察に拘束された組織幹部の身柄を引き取りに向かいますが、同地は最早紛争地域と呼んでも過言ではない危険地帯と化しており、同道するメキシコ警察(上の画像の黒ずくめの連中)もカルテルに買収されている可能性があるなど、一瞬たりとも気を抜けない状況となっています。




▲カルテル側は幹部の口封じのためにアメリカ/メキシコ国境で渋滞を発生させ、アンブッシュ(待ち伏せ攻撃)をかけようとしますが、アレハンドロやデルタのオペレーター達にあっさりと見破られ、逆に包囲されることに。




▲チームのROE(交戦規則)は『こちらから先に手を出すな、ただし相手が行動を起こしたら即座に反撃/殲滅しろ』というもので、法執行機関というより軍事組織のやり方ですね。カルテルの襲撃班が車を降りる暇も与えずに素早く包囲を完了し、武装解除を命じる手際のよさが目を引きます。
チームのメンバーたちはカジュアル系ウェアの上にプレートキャリアなどのギアを身に付けたLE系あるいはPMC系に近い装備で、メインアームはほとんどがM4系(一部G36Cを携行している隊員も)。
デルタの連中がシュマグやバラクラバで顔を隠しているのも妙にリアルです。




▲カルテルのチンピラの一人が銃を向けられる緊張に耐えかねて発砲を始めたのをきっかけに銃撃戦が始まりますが、デルタオペレーター達の反撃を受けて瞬時に殲滅されます。その情景は銃撃戦というより一方的な殺戮といった有様で、オペレーターたちの躊躇のなさに背筋が寒くなります。
ケイトは法執行機関の捜査官である自分の目の前で堂々と行われた不法行為に激しく動揺しますが、自らも隙を突いて彼らを銃撃しようとしたメキシコ人の警官(カルテル側に買収されていた人間)に反撃し、射殺してしまう羽目に陥ります。




▲これ以降彼女は『法の下の正義』の及ばない、善悪の境界を超えた世界に否応なく引きずり込まれることになります。
『ボーダーライン』という邦題にはアメリカ/メキシコ間の国境という意味と、彼女が直面する善悪の境界という2つの意味が込められているようですね。
『米国に対するカルテルの脅威に対抗するため』という大義名分の下に行われる様々な不法行為をケイトは上司に告発しようとしますが、その上司にすら『本作戦は合衆国政府の上層部により承認されたもので、君が一々気に病む必要はない』と、法の番人であるFBI捜査官としてのアイデンティティを根底から否定されるような言葉を投げかけられます。




▲作戦が佳境に入るにしたがって、ケイトは作戦そのものの真の目的と、FBI捜査官である自分がわざわざチームに引き入れられた理由を知ることに…。
それと時を同じくして、アレハンドロも作戦に参加した理由である『個人的な動機』を果たすために、最終局面で単独行動を開始します。




▲終盤におけるアレハンドロの行動に、Sicarioというタイトルに込められた意味が浮かび上がってきます。かつてはケイトと同じように法の下の正義を貫いてきた検事であったはずの彼が、何故闇の世界に生きる『シカリオ』となったのか?
凄惨な過去が明かされると共に、彼の最後の所業にやりきれない思いと寂寥感のようなものを小生は覚えました。
このシーンではMP5やグロック17に加えてサプレッサー付きのMARK23(MK23の民間向けバージョン/いわゆるSOCOMピストル)も携行しています。




▲現実の世界でもカルテルがらみの事件が頻繁に報道されていますが、豊富な資金源にものを言わせた政治家や警察、軍関係者の買収と、逆らうものは一族郎党皆殺しにする残虐さで傍若無人の限りを尽くすカルテルに対し、もはやメキシコ政府による有効な対応も期待できないというのが現状。
ひょっとするとかつてのパナマやコロンビアのように、アメリカによる軍事介入を受ける日も近いのかもしれませんね。



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それではまた、『タナ・セガール洋画劇場』でお会いしましょう!サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ!

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Posted by フォートレスWEBショップ  at 21:05 │Comments(1)タナ・セガール洋画劇場

この記事へのコメント
はじめまして、
自分もこの作品を観ました。

セガールさんの解説を読んで「あっ!なるほど」、、(笑)

素晴らしい映画紹介の解説にもう一度観たくなりました。
Posted by soulsoul at 2016年11月12日 08:29
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