フォートレス・ミリブロ出張所

皆様ご機嫌麗しゅう。FORTRESS WEB SHOPの『ジャッキー・チュン』（意味不明）こと、タナ・セガールでございます。

行き当たりばったりで始まった当『秘宝館』シリーズも、とうとう50回目に突入いたしました。これも今まで生温かい目で見守って下さいました皆様のご声援の賜物。誠にありがたく感じ入りますところの今回のお題はこちら！↓

▲『JAC　XM177E1　フルオートガスガン』
かつて一世を風靡したJAC製M16シリーズのバリエーションの一つであります。例によって内部ユニットは除去済み。




▲このシンプルさが今見るとかえって新鮮であります。フルサイズのM16A1は当時小生も所持しておりましたが、コイツは手に入れ損ねちゃいましたねえ。
取り回しが良かったので、フィールドでもよく見かけたバリエーションでした。




▲XM177E1といえば、ベトナム戦争中おもに無線手や分隊指揮官、グリーンベレーなどの特殊部隊に限定支給されたモデル。生産数は僅か数千丁と言ったレベルだったようで、現存している実機は非常に希少です。
短銃身特有の作動不良を当時の技術では完全に解決することができなかったようで、銃身長に余裕を持たせたXM177E2が改めて開発されました。結局軍の制式採用には至らず、モデルナンバーに仮採用を表す『X』が付いたまま終戦を迎えています。




▲基本的に外部ソース式のBVフルオートガスガンなので、ストックパイプ部分にエアホース用のカプラーが設けられております。小型ながらリキッドチャージ用のタンクもチューブ内に内蔵されており、真夏だったらフルオートでマガジン一本程ホースレスで撃つこともできました。
まあ、リキッドチャージモードでゲームに投入するのはあまりに無謀でしたが。




▲ダストカバーはチャージングハンドルの動きに合わせて開閉します。残念ながら内部のダミーボルトは動きません。




▲フラッシュハイダーはXM177シリーズ特有の大型タイプ。実銃では発射音とマズルフラッシュを低減させるためにサイレンサー（サウンドサプレッサー）に近い構造になっていたそうですが、実際には凄まじく発射音がうるさく（連続射撃後しばらく難聴になる位）、夜間戦闘の際は目の前でストロボを連続して焚いているような有様だったとか。
まあ、トイガン用は単なる筒ですが。




▲JAC製M16シリーズは、当時としては珍しく、セミ/フルの切り替えができるようになっておりました。ただ、お世辞にも確実性が高いとは言えず、セミオートポジションにセットしているにも関わらずバーストしたり、フルオートで発射されたりというトラブルが結構ありました。
かく言う小生も自分のM16A1をセミで使った記憶がございません。




▲マガジンは同社の先行機種『AR-18』と共用だったため、両機種持っているユーザーには使いまわしが利いて便利でした。通常品はリアルなプレスアウター仕様でしたが、安価なプラ製マガジンもあり、数をそろえたいユーザーには人気がありました。
装着時に独特の粘りの様なものがあるので、しっかり叩き込むようにする必要がございます。

それにしてもこの銃、プラ製外装の割に結構重たいです。インナーバレル回りに高い気圧をかけて発射するためのカウンターウェイトが入っているせいもあるでしょうが（小生も昔入れてました）、フル装備した現代のM4電動ガンとあんまし変わらない感覚です。
これプラスパワーソースとして馬鹿でかいエアタンクをしょっ担いでいた訳ですから、昔のゲーマーって確実に現代ゲーマーより体力ありますね！



それではまた、『秘宝館』にてお会いしましょう！